ヤクルト・増田珠 新天地でも欠かせぬ存在に/わがチームのムードメーカー
明るいキャラクターといつも笑顔でいる姿は、今季から加わった選手とは思えないほどチームに溶け込んでいる。昨季限りでソフトバンクを戦力外となり、移籍した増田珠はすっかりスワローズの『元気印』となっている。 【選手データ】増田珠 プロフィール・通算成績・試合速報 長崎県出身で、横浜高に進学後、2017年秋のドラフト会議でソフトバンクから3位指名を受けて入団。ヤクルトに加入1年目の今季は開幕二軍スタートだったが、ファームでは一切手を抜くことなく全力でプレーし、声でもチームを盛り上げた。そして、4月29日に初昇格。「チャンスは逃さないという気持ちと、何とかチームに元気(を与える役)だったり、チームを盛り上げられるようにやっていきたいです」と意気込みを口にしていた。 ソフトバンク時代は、大先輩でムードメーカーだった松田宣浩(元ソフトバンクほか)が本塁打を放ったあとにファンに向けて右拳を突き上げる「熱男(あつお)」に倣い、「増男(ますお」のパフォーマンスで球場を沸かせていた。昨年12月の入団会見。増田は「師匠の松田さんからも恥ずかしいと思うけど、そのキャラはやり通せと言われたので、ぜひ神宮球場でホームランを打って、ファンのみなさんに認知してもらえるように、一緒にやってもらえるように頑張りたい」と決意を明かしていた。 パンチ力のある勝負強い打撃と、内外野を守れるユーティリティーさが売りだが、盛り上げ役としても欠かせない存在となっている。声にスランプはない。持ち前の明るさで浮上を目指すチームの力になる。 写真=BBM
週刊ベースボール