Laura day romanceが2024年第2弾シングルをリリース「これだ!って思ったんです。これがシングルになるんだなって」
4月17日に、Laura day romance(ローラデイロマンス)2024年第2弾となるデジタル・シングル「透明 / リグレットベイビーズ」がリリースとなる。 Laura day romanceのライブ写真 これまでのLaura day romanceの世界観を引き継ぎ、さらにその枠を広げてみせた前シングル「Young life / brighter brighter」から一転して、今回はバンドの持つキャッチーさを磨き上げ、実験性をもポップに昇華した2曲が並ぶ。とくにMVも公開となる「透明」は、ひねくれたマインドを抑え、シンプルなバンド・アンサンブルでグルーヴィに編み上げていくサウンドで、ここからさらに広がっていくだろう新たなリスナーの耳にも心地よい風を吹かせてくれそうな曲だ。 今年2月には東名阪ワンマンツアーを成功させ、6月には初のBillboard Live公演、そして10月は札幌を皮切りにZepp公演含む自身最大規模となる全国ツアーが予定されている。春からのフェス出演もありバンドの注目度も高まっている現在、最新シングルへの思いや、バンドの現在地について3人に話を聞いた。 ──まずは2月の東名阪ワンマンツアー『Laura day romance oneman tour 2024“We are who we are” 』は、いかがでしたか。 井上花月(Vo/以下、井上) じつは、初日の東京公演・恵比寿LIQUIDROOMの10日前に私がコロナにかかっちゃって、やばい!って思ったんですけど。いろんなケアで声が出るようになり、なんとか無事に終えることができて、まずはホッとしました。そこから大阪、名古屋は本当に楽しくできました。 ──キャパもこれまでで最大の会場となりましたが、ステージに立って感じるもの、見える景色の変化というのはありましたか。 礒本雄太(Ds/以下、礒本) 会場が大きくなってたくさんの人が来てくださったなかにも、知った顔が見えたり、ファンの方でも覚えているような人がいてくれたりとか。いつも観に来てくれている人がいるなかで、(動員の)規模が上がっているなというのは意味があったなと思いましたね。 鈴木迅(Gt/以下、鈴木) あれくらいの規模の方が緊張しないんだよね。 礒本 まあ、それはあるかもね。 井上 小さい会場だと、みんなの顔が見えちゃうしね。近いっ!って感じで。 鈴木 ミスも全部バレちゃうんじゃないかっていうのもあるし。 ──直前にリリースとなった新曲「Young life/brighter brighter」の反応であるとか、ライブで演奏してみての感触はどうですか。 鈴木 よかったんじゃないかなって思います。新曲で、ライブをより立体的に作れるようになったというか。新曲を重要な位置にしたので、それでうまくセトリの緩急がついたなとも思いましたし、いい武器を手に入れたというか。 井上 最近、迅くんは“セトリ担当”の名で通ってるしね。 鈴木 セトリがいいと褒められるっていう(笑)。 井上 お客さんにもいつも評価されてますね、「セトリ担当すごいぞ」って(笑)。もっと重要な役割もやってるんだけどなって思いますけど。 ──曲作っているんだぞ、という(笑)。曲のバラエティも増えて、いろんなドラマが生まれるライブにもなっているなかで、4月17日には2024年2作目となるデジタル・シングル「透明/リグレットベイビーズ」がリリースとなります。制作としては前作と同タイミングでレコーディングしていた曲だと思いますが、今回の2曲はテーマ性であったり、それぞれの曲のバランスというのはどう考えていましたか。 鈴木 2022年から2023年4月まで四季をテーマとしたEPを4作リリースして、そこから間があっての前回の2曲「Young life / brighter brighter」だったんですけど。4曲レコーディングした内のどれを出すかという話では結構、今回の「透明」を推す人も多かったんです。それは楽曲の持つポップさとか、リーチする人数の多さがあるからというのはあると思うんですけど、そこはぐっと堪えてという感じはありました。ひとまず前作は四季のEPから地続き、今までやってきたことと地続きのバランスを出したかったのもあって、曲が選ばれていて。今回はもうちょい踏み込んでいるかなって思います。 ──そうですね。「透明」も「リグレットベイビーズ」も、歌詞やサウンドの面でよりキャッチーさに磨きがかった曲だなと思います。でも単なるキャッチーさということでなく、こだわりは強いというか、ただでは聴かせないのがLaura day romanceだなと思いますけど(笑)。 井上 たしかに(笑)。「透明」ももちろん好きなんですけど、私は個人的に「リグレットベイビーズ」の方が好きで、すごく推していたんです。こっちがMVになる曲だろうって思っていたら違ったのでびっくりして。 鈴木 いやいや、そこはみんなで話したじゃん! ──両方の曲を推し合っていたわけですね(笑)。「リグレットベイビーズ」はポップでいて、ちょっと不思議な感覚、浮遊感がある曲で。メロディアスでいて、クセになる旋律や曲が進むにつれて変化していく構成でも、じわじわと深みにはまっていく曲なんですよね。 井上 あの浮遊感が面白いですよね。