Laura day romanceが2024年第2弾シングルをリリース「これだ!って思ったんです。これがシングルになるんだなって」
──「透明」はサウンドの組み立てもじつにシンプルで、シングルらしいシングルでもあると思うんです。これもきっと以前だったらこういう曲をシングルとして押し出していないんじゃないかなと思いますが、ちゃんとそこも真っ直ぐに貫いているという。 鈴木 真っ直ぐですね、うん……この頃は。 ──すでにまた変化も出てきていると(笑)。 鈴木 今はまたちょっとわからないですけどね(笑)。でも、そんな気がします。 ──今年に入って、シングルリリース、そしてツアー、またシングルのリリースと、バンドとしても加速してきた感があります。もう次なるものも見据えていたり、制作は続いている状況ですか。 鈴木 ストックはありますけど、不意に今これ出したいっていうのが決まる感じがあるので。そこを今選定しているというか、次に何をやったら面白いかなっていう感じですね。 ──そこは3人で話をして決めるところ? 井上 いえ、まったく。 鈴木 でも許可はとるよね? こういうのでいこうと思いますって。 井上 それを私たちが嫌だって言ったらどうなるんだろう? 鈴木 いやあ、いいと思うんだけどなあと──。 礒本 (笑)。 井上 結局通るんでしょ、それが(笑)。でも今、いっぱいデモを送ってもらっているんですけど、すごくよさそうです。 鈴木 あとは、今回のシングルがどういう受け入れられ方をするかなとかも考えながら次を決めようと思うので。 ──前作含めかなりいい手応えを持って進んでいるんじゃないですか。 鈴木 うん、いいよね。 井上 前作の「Young life」はとくに数字的なことで言えば、過去一の伸び方をしているので。今までそういうのがあまりなかったから、こんなふうになるんだってびっくりしてます。 ──そういう前作を受けて、今回プレッシャーというのはあったんですか。 鈴木 今回はなかったんです。むしろ「Young life / brighter brighter」の方があったかな。僕は、今回の方が安心して出せるなという感じがありますね。キャッチーだし。逆に言えば、比較的にひねくれることなくすとーんとやっているので、ひねくれたものが好きだった人にどう映るかは未知数ですけど。 井上 そこは「リグレットベイビーズ」もあるから、ひねくれ総合値は取れてます。 ──6月からは初のビルボードライブ『Laura day romance, Billboard live "Not withering"』、また多くのフェス出演などもあって、10月からは最大規模となる全国ツアー『Laura day romance Tour 2024』がスタートします。大きなライブ、ツアーが続きます。 鈴木 ビルボードライブはとくに礒本くんの思い入れが強くて、誰よりも盛り上がってました。 礒本 ビルボードでやるのが夢だったんです。僕は基本、ライブを観に行くとなったらビルボードとかが多かったので、Laura day romanceでできるとはと本当にうれしくて。あまり行ったことがないというファンの人も多いらしく、一部で困惑してる人もいるようですけど。 鈴木 どういう格好でいったらいいのとかね。 礒本 予約の仕方がわからないとか、ドレスコードがあるんじゃないかとか。ちょっと敷居が高めの印象もあるかもしれないですけど、普通のライブハウスに行く感覚で行ってもらってもいいんじゃないかなと。 井上 この前マネージャーさんと4人でインスタライブをやったんですけど、そこでピンクのものを身につけてきてくださいっていうのだけ決まりました。 礒本 なんでまたハードル上げてるんだって話ですけどね(笑)。 ──特別感も味わえるライブになりそうですね。礒本さんはこれまでビルボードではどんなアーティストを観てきたんですか。 礒本 R&Bとか70年代ソウルとかが好きで、いわゆるレジェンドみたいな人たちはよく行ってましたね。いちばん、すごかったなというのはエリカ・バドゥですかね。最近の人だと、マーカス・キング・バンドとかサザンロック調のバンドとか。自分の公演の少し前にもバーナード・パーディという84歳のドラマーのライブを観に行く予定です。 ──レジェンドたちと同じ、憧れのステージに立てるんですね。秋からの全国ツアーの前にはフェス出演も多くあるので、またライブも変わりそうです。 井上 出たかったフェスもたくさんあるので、フェスに呼ばれることの喜びを、毎度噛み締めています。バックヤードのご飯も美味しいし。 鈴木 これだけフェスに出たらバンドとしてもいい筋肉がつく感じがしますね。でも2月の東名阪ワンマンツアーも終わった後に充実感や手応えがあって、かなりバンドとしてもぐっとまとまった感じもあったので。それを繰り返していって、どんどん大きなステージが似合うバンドになれればいいなとは思います。 ──ちなみに今回の全国ツアーの最終日は東京・Zepp Shinjukuです。Zeppに立っているLaura day romanceっていうのは、想像していた感じ? 井上 私はしてました。 鈴木 前回のLIQUIDROOMとかもあまり想像できなかった未来ではあったので。思いもよらぬところに来てしまっている感はあります。 井上 ずっと、イメージすることが大事だって言われてきたから、いいイメージだけをするようにしていたらすごくでかいステージに立っている想像ばっかりしていて(笑)。まだまだだなっていう気持ちになるんですよね。 鈴木 それはいいことだ(笑)。 Text:吉羽さおり <配信情報> Laura day romance デジタル・シングル「透明 / リグレットベイビーズ」 配信中 【収録曲】 1. 透明 2. リグレットベイビーズ <ライブ情報> 『Laura day romance, Billboard live "Not withering"』 6月9日(日) 大阪・ビルボードライブ大阪(1日2回公演) 1stステージ:開場 15:00 / 開演 16:00 2ndステージ:開場 18:00 / 開演 19:00 6月15日(土) 神奈川・ビルボードライブ横浜(1日2回公演) 1stステージ:開場 15:00 / 開演 16:00 2ndステージ:開場 18:00 / 開演 19:00 <ツアー情報> 『Laura day romance Tour 2024』 10月6日(日) 北海道・札幌cube garden 開場17:30 / 開演18:00 10月17日(木) 愛知・名古屋THE BOTTOM LINE 開場18:00 / 開演19:00 10月18日(金) 大阪・BIGCAT 開場18:00 / 開演19:00 10月25日(金) 福岡・BEAT STATION 開場18:30 / 開演19:00 11月3日(日・祝) 宮城・仙台darwin 開場17:30 / 開演18:00 11月7日(木) 東京・Zepp Shinjuku (TOKYO) 開場18:00 / 開演19:00