IHI系から運搬システム買収、タダノの狙い
タダノは6日、IHI子会社のIHI運搬機械（東京都中央区）が手がける一般産業用クレーンなどの運搬システム事業を買収すると発表した。IHIは2025年3月をめどに新会社を設立し、同7月にも対象事業を承継させる。その上でタダノが新会社の全株式を取得し、連結子会社化する。買収額は非公表。タダノは買収により新たに固定式クレーンを製品群に加え、グローバルでの事業展開を強化する。 タダノの製品は移動式クレーンが中心。買収するIHI運搬機械のリングリフトクレーンなどは、タダノがドイツで生産する「ラチスブーム式クローラクレーン」と親和性があり、海外の洋上風力分野などでの需要が期待できるとみている。 買収する事業の24年3月期連結売上高は309億6000万円。
