夏菜、朝ドラ賛否から立ち直ったのは最近だった
UULAで7月3日より配信されるドラマ『奇妙な恋の物語-THE AMAZING LOVE STORY- Episode1 縁切り神社』に主演する女優の夏菜。NHK連続テレビ小説『純と愛』(2012年10月期放送)のヒロインに抜擢されたが賛否両論が渦巻くなど、夏菜への風当たりもきつく、クランクアップの際にはブログで「崩壊寸前でした」と胸の内を明かしている。そんな夏菜が、どん底から這い上がり、新たな光を見出すことができたのは、ごく最近になってからだという。 「寸前というか崩壊していましたからね。放送の最中も賛否両論があって、放送が終わってからもそれがあって、批判的な声に挟まれて生きてきた気分。本当に辛い時期だった」と当時を振り返る。平均視聴率17.1%(ビデオリサーチ調べ)だった『純と愛』は、ここ10年で比較すれば決して悪くない視聴率である。しかし、18作ぶりに平均視聴率20%超えだった『梅ちゃん先生』からバトンを受け、社会現象となった『あまちゃん』へと引き継ぐ作品となった『純と愛』への評価は、ストーリーの賛否両論も相まって際立つものとなった。 「クランクアップ後は何もしたくないし、やる気も起きなかった。やったとしても皆さんの頭に“朝ドラの賛否両論”が残っているのではないかと思って自信もなかった。実はあまり表にも出たくなかったんです。病気かも?とか思ったりして」と、何をするにも臆病になっていた。しかし、そんな負の連鎖を断ち切ってくれたのは、『純と愛』を支持してくれたファンたちの声だった。 今年1月の写真集発売記念握手会でのこと。「その時に『純と愛』のコアなファンの方たちがまとめてくれた手紙をいただきました。家に帰って読んだら、息が詰まるかと思うくらい号泣してしまって……。でも、それでなんだかすっきりした」と、照れ臭そうに頭をかく。 「撮影中は自分一人で戦っている気になっていたけれど、スタッフ、キャストを含めて本当は自分の周りにはたくさんの味方がいました。悪いことがあると、どうしてもそのことばかりに気をとられて批判的な声ばかり聞いてしまう。でも私の耳に励ましの声を届けようとしてくれた方たちも、たくさんいたんですよね」と、支えてくれた仲間の存在を改めて意識。「放送直後は、どんなに悩んでいても、自分一人だけで抱えて悶々としながら『大丈夫』って言い聞かせていたけれど、今になってやっと自分の気持ちを素直に語ることができるようになった。(手紙をもらって)号泣したことによって、心の毒素や垢が落ちた感じ」と、新たな一歩を踏み出す決意も生まれた。