夏菜、朝ドラ賛否から立ち直ったのは最近だった
一つの気づきが、大きな成長を促す。「仕事面では笑ってしまうくらい肩の力が抜けて、語弊があるかもしれないけれど、お芝居が楽になった。セリフも、セリフと思わないで喋れているような気がするし、自然にお芝居が出来ていると思える瞬間がある。自分とも向き合えるようになって、人間としての成長が女優業にも還元されている」と、“苦しんだ”朝ドラあっての自分を肯定的に見つめる。 今年の5月で25歳を迎えたが「この世界に入って10年経とうとしているけれど、普通では経験できないことの連続の日々の中にあって、さらに山あり谷ありの連続だった。でも這い上がって這いつくばって頑張っている自分の人生は嫌いじゃない。だからこそ今がある。根性とか生きていく力はあると思うし、それこそが“女優・夏菜”としての強みです」と、胸を張る。 今回出演した作品では、恋人からのDV被害に悩みながらも離れられないOLを熱演している。「共感できないキャラクター」と言いながらも「自分の素をさらけ出す方が苦手で、演技だけれど演技ではない裸の自分が見られているような役は苦痛。だから今回のように、自分からかけ離れてしまう方が楽しいし、演じていて面白い」と、演じることへの魅力を感じている。夏菜は、これからも新しい風を吹かせる。 (取材・文/石井隼人) ■夏菜(なつな) 1989年5月23日、埼玉県出身。7月3日より配信するスマートフォン用総合エンタメアプリUULAの恋愛ドラマシリーズ第3弾「奇妙な恋の物語-THE AMAZING LOVE STORY-」のEpisode1「縁切り神社」に主演。いつもダメ男ばかりに惚れてしまう洋子(夏菜)が、DV彼氏の信一郎との縁を切るために「別れ水」があるという神社を訪れる。夏菜は「マジで奇妙だし、今までにないドキドキとキュンキュンがある。海外ドラマのような感覚で先が気になるし、次の配信が待ち遠しくなるようなドラマ。全部観てほしいというか、きっと全部観ちゃうと思いますよ」と完成に自信を覗かせている。 衣装協力:GRL