遠藤エミが史上初G1夏冬連覇で4年連続賞金女王「ほっとしました」クイーンズクライマックス優勝戦
初めてナイター開催で行われたボートレース蒲郡のプレミアムG1「第13回クイーンズクライマックス(QC)」の優勝戦は12月31日、第12Rで行われ、1号艇の遠藤エミ(36)=滋賀・102期=がインから押し切って優勝。V賞金1700万円を手にして4年連続の賞金女王に輝いた。 やっぱり遠藤は強かった。水面状況悪化のため安定板が付こうが、平山智加が前づけに出ようが、関係なかった。少し深めのインからコンマ13の好スタートを決めると1マークを先まい。握ってきた細川裕子を受け止めてバックでは独走状態に入った。ピットに帰ってくると「ほっとしました。疲れました」と目を潤ませた。 2024年8月の福岡レディースチャンピオン、そして今回のQCと2大女子G1を連覇。女子G1の“夏冬連覇”は史上初の快挙。昨夏の福岡、今節の蒲郡といずれもエース機を引き当て、節イチに仕上げた。女子G15Vも史上最多だが「そこはあんまり」と女子唯一のSGウィナーのプライドをのぞかせた。 毎年、グランプリ出場を目標に走っている女王にとって、今回の快挙も通過点に過ぎない。この優勝で25年7月に徳山で開催されるオーシャンカップ出場も当確圏内に入った。同3月の若松クラシックはすでに権利を持っており、同5月のまるがめオールスター、同6月の戸田グランドチャンピオン、同8月の若松メモリアルも出場できそうだ。 SG出場回数は日高逸子の41回を超える42回で、歴代女子最多。25年も記録をさらに更新していくはずだ。24年の獲得賞金は8000万円を超え、2位をぶっちぎった。女子賞金ランクは4年連続1位。もはや女子レーサーに敵はいない。 2月には浜名湖でプレミアムG1第1回スピードクイーンメモリアルが開催される。遠藤に女子G13冠の期待がかかる。「全部取りたいですね」とにやり。2回目のSG制覇、そしてグランプリ出場へ向け、最強女王の新たな1年が幕を上げる。(藤原 邦充)
報知新聞社