歴史的な円安&国内ホテル代高騰の「今年の夏休み」…海外旅行「円安の影響が少ない5ヵ国」を徹底比較
インバウンドのバカンス時期と重なって「国内ホテル」ますます高騰中
旅行大手JTBが発表した旅行動向によると、’24年の海外旅行者数は、175万人と推計。昨年’23年比で101.2%と微増したものの、’19年が303万人だったのと比べると、57.8%にとどまる。海外旅行が伸び悩む理由として、円安や現地の物価高などがよく挙げられる。 一方、国内旅行は6800万人で、昨年比95.8%、’19年比93.9%と減少している。「日々の生活に余裕がない」といった声に加え、日本国内がインバウンドの影響でホテルが軒並み高騰しているのも一因だろう。 しかも、夏休みは欧米などからの外国人旅行客にとって「バカンス」時期でもある。せっかくの夏休みとはいえ、海外はおろか、自国民が国内すら旅行しづらい状況は厳しいと言わざるを得ない。 ◆旅のプロがアドバイス「海外旅費を少しでも節約する方法」 円安は、海外旅行にとって厳しいのは確か。とはいえ、日本とほぼ同等、または物価が安い国・地域はまだまだある。 海外旅行の費用を節約するテクニックとして、例えば、航空便を直行便でなく「乗継便」にする。直行便よりも多少時間はかかるものの、運賃が安いことが多い。空港などでの乗継時間にその国のグルメを味わうことができれば、旅の思い出がさらに増える。 また、首都でなく地方都市に滞在するほうが、現地の物価やホテルなどがさらに安いことも。韓国だと釜山、台湾だと高雄、ベトナムだとホーチミン、バンコクだとチェンマイなどで、いずれも日本との直行便がある。中には、都市部より地方のほうが、治安が良い場合も。 さらに、現地で「Grab」「Uber」などのライドシェアを活用すると、移動費の節約にもなる。アプリで行き先を指定すれば現地語がわからなくてもピンポイント移動でき、クレジットカードを登録しておけば着いてからドライバーとの支払いのやり取りという手間もない。現地での通信は、日本の「ahamo」が国内使用の月20GBで海外での分も14日までカバーできておすすめだ。 海外ではもちろん、現地の治安が最優先。そのうえで、円安の影響が少ない国・地域を探し、旅費の中で節約できる部分がどこかないかなど、今一度調べてみるのをおすすめする。 取材・文・写真:シカマアキ
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