多部未華子、時代を超えて恋をする『あやしい彼女』の素顔とは?
TVドラマから映画、舞台へと幅広い活躍を見せる実力派女優、多部未華子。透き通るような肌に愁いを帯びた瞳を持ち、普段は物静かで人見知りだという彼女だが、実はコメディエンヌとしても才能を発揮している。4月1日に公開される主演映画『あやしい彼女』では、『謝罪の王様』や『舞妓Haaaan!!!』などで知られる日本コメディ映画界のトップランナー、水田伸生監督のもと73歳の毒舌おばあちゃんを熱演!ひょんなことから若返ってしまったおばあちゃんを体当たりで演じ、「見た目はハタチ、中身はおばあちゃん」という新たなヒロイン像で堂々たる演技力を見せつけた。 さまざまな表情を見せる不思議な存在だが、インタビュー会場に現れた彼女はしっかりとした芯の強さを持った27歳の美しい女性。凛とした表情で作品にかける思いを熱く語ってくれた。
――オリジナルは韓国映画で、中国やベトナムでもリメイクされている人気作品ですね。この作品への出演を決められた理由は? まずオリジナルは、個人的にすごく楽しんで何度もくりかえし見てしまいました。水田監督も素敵な方だとまわりの役者さんやスタッフさんから聞いていたので、その二つがこの作品への出演を決めた理由です。海外でも多くリメイクされているコメディ作品ですが、お笑いも好きですし、あまり意識せずに楽しんで演じることができました。
――倍賞美津子さんと二人一役で演じる瀬山カツという役でしたが、どのように役作りされましたか? 倍賞さんのほうが先に撮るシーンが多かったので、現場で見学して真似したり、撮影されたものを見させていただいたりして研究しました。カツの独特の歩き方は倍賞さんが考えられたオリジナルの動きなんです。あと撮影前にも戦災孤児だから逃げ足が速いだろうとか、人への愛情が深いだろうとか、気持ちの上でも共通感覚を持てるように二人で話し合いました。73歳のおばあちゃんという役どころなので、自分で経験したことがない部分は想像して演じました。