低スピン・低打ち出し実現に必要な“3つのポイント”を伊丹大介プロが解説【風に負けない打ち方・後編】
冬のラウンドで会心のドライバーやピンを挿したショットが、風に戻されて大幅にショート……。冬のゴルフに風はつきものだが、風に負けない術を身につけて、冬のラウンドを充実させたいものだ。2024年12月24日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、伊丹大介プロに風に負けない低い球の打ち方を教えてもらっている。昨日に引き続き、「みんゴル」読者にもその中身をお伝えしよう。 「冬の風に負けないショットには2つの“低”が重要なんです!」(伊丹大介プロ)【風に負けない打ち方・前編】
解説:伊丹大介プロ 1976年生まれ、宮城県出身。名門東北福祉大学を経て、2004年にプロ入り。現在はジュニア育成、ゴルフの普及活動を精力的に行っている。
低い球を打つための3つのポイント
昨日、低い球を打つには2つの“低”が必要と伊丹プロが教えてくれたが、今回は低い球を打つ3つのポイントを教えてもらおう。 「アゲンストに負けない低い球を打つためのポイントは3つあります。1つは、グリップを短く握ることです。ボールの打ち出し角はインパクト時のロフトが大きくかかわってきます。グリップを長く持つと、インパクト時のシャフトのしなりが大きくなり、ロフトが増えてしまいますので打ち出しも高く、スピン量も多くなります。グリップを短く持つとシャフトのしなりが抑えられ、インパクトロフトが普段よりも立った状態でショットすることができるので、弾道を低く抑えることができます。グリップを短く持つ場合、1インチほど短く持つゴルファーが多いですが、思い切って2インチくらい短く持つと、カウンターバランスの恩恵も受けられるので一石二鳥でしょう」
「2つ目のポイントはクローズスタンスで構えることです。クローズで構えれば、よりインサイドからインパクトしやすいので、入射角がシャローになり、スピン量を抑えられます。さらにロフトが立ってインパクトしやすいので打ち出しも低くなります」
「3つ目はコンパクトなフォローです。低い球を打ちたいときに、フィニッシュまでしっかりとってしまうと、スウィングが大きくなってしまい、スピン量が多くなります。最後まで振り切らずにフォローをコンパクトにすることで、ヘッドが上から入って打ち込むことも抑制でき、方向性も安定してきます」