低スピン・低打ち出し実現に必要な“3つのポイント”を伊丹大介プロが解説【風に負けない打ち方・後編】
続いて、使用クラブ別の低い球を打つポイントを伊丹プロが教えてくれた。 「ドライバーで低い球を打つ場合は、ロフトを立ててアドレスすることが重要になってきます。重心深度が深いドライバーはスピンがかかりやすいので、ロフトを立てることによってスピンと打ち出しを抑える必要があります」 次は、アイアンで打つ場合のポイントだ。 「アイアンで重要なのが、左手首の角度です。少しハンドダウン気味で構えたら、そのときの左手首の角度をキープして振ることが重要です」 さらにアイアンについてはもう1つ重要なポイントがあると伊丹プロは言う。 「スピンが量が多いゴルファーはフェースが開いてインパクトしやすいので、ボールを右寄りに置くことをおすすめしたいです。右寄りに置くことによって、ロフトが立った状態でインパクトできるからです」 最後に、低い球を身につけるための練習方法を聞いた。 「100YをPWで打つゴルファーは2番手上げて8番アイアンで練習場の100Yの目印を狙う練習がおすすめです。番手を上げて、コンパクトに打たないと8番だとオーバーするので、大きな番手を軽く打つスウィングが身につきます」
クラブ別のワンポイント
①ドライバーの場合はロフトを少し立てて構える ドライバーで低い弾道を打ちたいケースでは、ロフトを立たせてアドレスするのが重要なポイントになる。アドレスの時のロフトは普段よりも2度ほど立てるつもりで、グリップを3センチ~4センチくらい通常よりも左側にズラして構えてみよう。ハンドファーストになることでかえって打ち込んでしまうとスピン量が増えてしまい、本末転倒なので注意が必要だ。
②アイアンの場合は左手首の角度をキープ ヘッドのトウ側が少し浮くくらいハンドダウン気味に構えて、そのアドレスの左手首の角度をキープしたままインパクトを迎えることが重要なポイントになる。この左手首の角度がほどけてしまうと、インパクト時にヘッドが開きやすくなってしまい、スピン量が多くなってしまう。また、振り遅れにもつながってしまう。左手首の角度を維持すればロフトも立ったまま打てる。 PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/藤ヶ谷ゴルフガーデン ※週刊ゴルフダイジェスト2024年12月24日号「冬のアゲインストは手強い! 風に負けない低いボールの打ち方」より一部抜粋
週刊ゴルフダイジェスト