中国、12回目の海上ロケット打ち上げに成功
【東方新報】中国の民間ロケットメーカー「星河動力(Galactic Energy)」の運搬用ロケット「セレス1号( Ceres-1)」の海上打ち上げが8月29日午後、無事に成功した。 中国では今回を含めて合計12回の海上発射を行われている。これまで使用されたロケットは「長征11号(Long March-11)」「捷竜3号(Smart Dragon-3)」「セレス1号(Ceres-1)」「引力1号(Gravity-1)」の合計4種類だ。 同社の発表によると、「セレス1号」は、29日午後1時22分に山東省(Shandong)東部の黄海(Yellow Sea)海上の移動式発射台(改造されたバージの甲板)から発射され、6基の人工衛星が、地球上空約535キロの、軌道面と太陽方向の角度が一定に保たれる「太陽同期軌道」に送られた。 これらの衛星は複数の事業者から提供され、気象データの収集、光学リモートセンシング技術の実証、ハイパースペクトルリモートセンシングデータの収集に使用されるという。 同社はこれまで「セレス1号」を使って15回の軌道打ち上げを行い、合計54基の商業衛星を打ち上げ、民間競合他社を大きく引き離している。 「セレス1号」初の海上打ち上げは2023年9月に山東省の海外沿いで行われ、4基の衛星を宇宙に送り出した。これにより「星河動力」社はロケットを海上で打ち上げた初の中国民間企業となった。2回目は今年5月に行われ、同じく4基の衛星を打ち上げた。そして今回は3回目の海上発射だった。 固体推進剤を使用する「セレス1号」は、高さ約20メートル、直径1.4メートル、打ち上げ重量は33トンである。300キログラムの衛星1機、または合計300キロの衛星数の衛星を高度500キロの太陽同期軌道に送ることができる。 あるいは350キロの有償搭載物を高度200キロの地球低軌道に送ることができるという。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。