シュツットガルト史上6番目の若さでCLデビューを果たしたチェイス・アンリに「大役を概ね果たした」「次のステップに進んだ」と現地メディア
現地時間9月18日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第1節、シュツットガルトはレアル・マドリーに1-3で敗れたが、63分にU-22日本代表DFのチェイス・アンリが大舞台でのデビューを飾っている。 【動画】チェイス・アンリがデビュー! CL1節マドリー対シュツットガルトのハイライトをチェック! シュツットガルトの公式サイトによれば、クラブ史上6番目に若い20歳4か月25日でのCL初出場であり、マリオ・ゴメス(2位)、フィリップ・ラーム(4位)、サミ・ケディラ(8位)といったドイツ・サッカーの歴史を彩ったレジェンドたちとともに偉大なランキングにその名を連ねることとなった。 ジョシャ・ヴァグノマンに代わってサンチャゴ・ベルナベウのピッチに立ったチェイス・アンリは、本来のCBではなく、右SBとしてプレー。クラブ公式サイトからは「ヴィニシウス・ジュニオールやキリアン・エムバペと幾度も対峙し、良い仕事を果たした」と賛辞を贈られ、UEFA公式サイトも「心身両面で負担を抱えたヴァグノマンの代わりとして、セバスティアン・ヘーネス監督がチェイス・アンリを投入したことは大きな驚きではない」と綴っている。 現地メディアの評価では、日刊紙『BILD』が「1~6(低いほど良い)」の採点で及第点の「3」をこの日本人選手に与えるも、「右SBのヴァグノマンの代わりとして、慣れないポジションを担当。目立った活躍はなかった」と厳しめに評し、スポーツ紙『KICKER』の採点では「3.5」止まりとなった。 シュツットガルトの地元紙『STUTTGARTER ZEITUNG』は「3」を付与し、「ヴィニシウスに対してしっかりとしたプレーを披露。恐れず、安全を意識して役割を果たし、世界最高の攻撃陣のひとりを相手にしても、堅実なプレーを見せた」と、こちらはポジティブに評している。 さらにスポーツ専門サイト『SPOX』は、「2.5」というチーム3番目タイの評価を下し、寸評では「強力なヴァグノマンに代わって登場し、20歳という若さで慣れないポジションながらもヴィニシウスを抑えるという大役を任され、それを概ね成功させた」と、その働きを称賛した。 一方、公共放送『SWR』は「シュツットガルトを勇気づけた敗戦」と題したこの一戦で、ドイツチームが得た収穫を紹介する記事の中で、「何人かの選手が次のステップに進んだ」として、「ジェイミー・レベリングやチェイス・アンリらは、2023-24シーズンと比べてさらに成長を遂げ、エンゾ・ミローもどんどん良くなっている。そして、彼らにはさらなる伸びしろがあり、それが未来に向けての希望を与えるはずだ」と、今後に期待を寄せている。 一方、対戦相手マドリーの地元メディアでは、スポーツ紙『MARCA』『as』のいずれも、3点満点の採点で「1」。ちなみに後者は試合前のプレビュー記事で、「チェイス・アンリの物語は、この試合で最も興味深いもののひとつだ」としてそのキャリアに注目するとともに、「日本のユース代表に招集されているが、まだアメリカと日本のどちらのA代表を選択するか決めていない」と紹介した。 構成●THE DIGEST編集部
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