⚽J2静岡県勢対決 清水エスパルスが藤枝MYFC下す 第19節
明治安田J2リーグは8日、各地で第19節の7試合が行われ、首位の清水は藤枝との静岡県勢対決を1-0で下し、勝ち点を43に伸ばした。 ①アイスタ▽観衆17707人 清水 14勝1分け4敗(43) 1(0―0 1―0)0 藤枝 7勝3分け9敗(24) ▽得点者【清】北川(9) 【評】清水が最少得点ながら藤枝に主導権を渡さず勝ちきった。 同じ布陣のミラーゲームで前半から試合を支配したのは清水。35分にブラガが惜しいシュートを放つと、45分には北川、追加時間にもブラガがゴールを脅かした。藤枝の好機は44分の矢村のミドルシュートだけだった。 後半も流れは清水。開始から右サイドを北爪が続けて攻め立てると、22分に乾のパスから北川が先制点を挙げた。藤枝は前線でパスをつなげず守る時間が長く、43分に矢村が鋭い枠内ミドルを放つもGK権田が好セーブ。終盤攻め込んだが、ゴールが遠かった。
清水が首位ターン エース北川、冷静に一撃
リーグ前半最終節でチームに白星をもたらしたのもエースだった。決勝点を挙げたのは主将のFW北川。今季最多の1万7707人の観客が駆けつけた県勢対決を制して首位ターンを決め、「後半戦に向けての自信になる。勝っていれば自動昇格、優勝できる」と高らかに誓った。 圧倒的に攻めても得点を奪えない嫌な流れを打ち破った。後半22分、MF山原の縦パスを受けたMF乾からのクロスを、「相手のGKを見て冷静に流し込んだ」。4試合ぶりの今季9得点目が決勝点に。駆け寄ったチームメートとともに「ゆりかごダンス」で第2子となる長女の誕生も祝った。 3バックを採用し、相手と同じ陣形を敷くミラーゲームで臨んだ。個人能力で勝ってセカンドボールを拾える場面も多く、複数得点こそ奪えなかったが試合を優位に進めた。秋葉監督も「全員が粘り強く戦い、良さを出せた」と評価する。 今季ホームでは8勝1分けと9戦負けなし。前半戦はサポーターとともに、相手にとって〝難攻不落のアイスタ〟を築き上げた。 カップ戦の日程の影響で1試合少ない2位長崎との勝ち点差は暫定ながら4。後半戦は相手が対策を徹底してくることも想定されるが、「チャンピオンになる成功体験を経てJ1に行く」と指揮官。頂点に向け、一歩ずつ登り続ける。