⚽J2静岡県勢対決 清水エスパルスが藤枝MYFC下す 第19節
藤枝完敗、力の差実感「つなぐサッカーできず」
判断力にパススピード、点差以上に力の差があった。藤枝の杉田主将は一言「完敗。ずっと相手ペースで自分たちのつなぐサッカーができなかった」と唇をかみしめた。 1タッチパスを使って攻め込む清水に対し、ゴール前に守備ブロックをつくって対抗。前半こそスコアレスで折り返したが、ボールを奪っても思うように攻撃を組み立てられず、終始、単純なロングボールが多かった。「失敗しても縦パスを狙い、もっと挑戦したかった」とボランチで奮闘した西矢。結果より内容を悔やんだ。 耐える展開が続き、自分たちの時間をつくれず後半22分に失点。杉田は「ずっと隙を探されていた。守るのがいやだった」と振り返った。 相手ゴール前に進入できず、シュート数は3本止まり。エースの矢村は前半と後半いずれも終了間際に惜しいミドルシュートを放ったが得点を奪えず、「本来やりたいサッカーを、相手にクオリティー高くやられた」と反省した。 下位に勝っても上位の壁を越えられないのは昨季から続く課題。下を向く暇はなく、次節は3位の横浜FCとホームで戦う。指揮官が「もっと攻撃的に、ボールを保持して思い切ったプレーをしないと」と指摘すれば、エースも「自分もチームも今が成長するチャンス」と目標のプレーオフ圏に向け、決意を新たにした。
藤枝の特別指定・閑田がデビュー
藤枝の特別指定選手で大阪学院大4年のFW閑田が後半途中から出場し、Jデビューを果たした。 1点を追う展開でピッチに入り、「とにかく足を振って点を取りたかった」。積極的に攻め上がりシュートこそ0本だったが、後半37分には榎本にラストパスを送った。 ほぼ満員のアウェーゲームでも「いつも通り、緊張感はなかった」と試合後は大物ぶりを見せた。「この経験をこれからのプロ生活に生かしたい」。可能性を秘めたストライカーは次のステップへ意欲を高めた。