クレイジーケンバンド・横山 剣さんが日産「510ブルーバード」で走る!「Zの柳田」「黒い稲妻」とのドリームチームの結果は…?
スプリントSレースは赤旗ストップと猛暑に泣く……
そして秋のJCCAレース当日の横山選手は、スプリントレースのSクラスと、自らの名を冠した「CRAZY KEN TROPHY 60分耐久レース」の2レースへエントリー。ちなみに「プログラムやリザルトに名前載ってないよ」とよく言われるそうだが、レースには横山 剣ではなく、本名の横山正佳でのエントリーとなっている。 この日のプログラムで、まず先に行われたのはスプリントSレース。予選タイム1分4秒965という圧倒的なタイムでポールポジションを獲得したのは、同じく510ブルーバードの秋田選手。そこから横山選手のタイム8秒台までの間で、なんと18台がコンマを争う熾烈さである。 「予選順位が16位、グリッド8列目からのスタートと芳しくありませんでしたが、途中11位まで順位を上げることができたところで赤旗中断になりました」 4周目にダンロップコーナーで2台がコースアウトしたことにより、赤旗コースコーションとなり車両回収から再スタートまで、全車両はコース上で待機となる。この間、高い気温による水温上昇に悩まされた数台が脱落するのだが、横山選手の510もリタイヤを喫する。 「再スタートからベスト10目指して行くぞ! と意気込んだ途端に、オーバーヒートでリタイヤでした。ガッカリでししたが、この後の耐久レースもあるので、すぐに気持ちは切り替えました」 結果はポールポジションからスタートした秋田選手が勝利を収めたSレースであった。さて、横山選手が気を取り直して臨んだという「CRAZY KEN TROPHY 60分耐久レース」はどうだったのだろうか。
桑島正美選手&柳田春人選手と夢の3人チームで耐久レース
今回より「CRAZY KEN TROPHY」となったJCCAヒストリックカー60分耐久レースだが、自らの名前を冠したレースへエントラントとしても参戦の横山 剣選手が、このように語ってくれた。 「僕自身は実力もまだまだだですし、レースに自分の名前を冠するなんて、おこがましさと照れくささもあったのですが、耐久レースをもっと盛り上げて行きたいねと、レース仲間との会話から持ち上がった話でした。まさか本当にこんなに早く実現するとは思いませんでした」 と謙遜するが、来場者数やレースへの参加台数の増加など、その効果は間違いなく現れているのが分かる。 そして今回の横山選手のチームであるが、これまでも耐久のパートナーとしてタッグを組んできたのが桑島正美選手。1970年代に国内外のレースで活躍し「黒い稲妻」の異名で活躍した名ドライバーだ。 「もともと僕がCOOLSというバンドに関わっていた頃、ギタリストのジェームズ藤木さんから紹介してもらってから、桑島さんとは30年来のお付き合いなんです」 と横山選手。そうした関係もあり、かつての桑島さんの「フェアレディZ」時代のライバルであり親友の柳田春人さんと繋がりもでき、柳田さんのショップ、セントラル20にも協力してもらうといった関係ができたという。 「イギリスのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、オーナーが、かつてのレジェンドドライバーと組んで走りますよね。ブラジル・コンビ(桑島&柳田両選手は1970年ブラジルでの国際レースに出場)が、いつか乗ってくれたら嬉しいなと思ってたのですが、今日実現して最高の気分です」 と横山選手は語ってくれた。
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