DTS、テレビの音声を聞き取りやすくするソリューション「DTS Clear Dialogue」を発表
DTS, Inc.は、テレビ音声の明瞭度を向上させ、視聴者に好みにあわせてカスタマイズすることでテレビ音声を聞き取りやすくするソリューション「DTS Clear Dialogue」を発表。 テレビ視聴時における「会話が聞き取りづらい」という問題に取り組んだもの。テレビ音声が聞き取りづらくなる要因について同社は、再生デバイスによる制約、視聴コンテンツごとの音声の特性にばらつき、視聴環境を取り巻く周囲の騒音、視聴者自身それぞれの聴力の差など多岐にわたるとしており、これに対して「DTS Clear Dialogue」は、視聴者の好みに合わせてカスタマイズすることで、会話の理解度を大幅に向上させることができるという。 技術的な特徴としては、AI音声処理技術とマシンラーニングの技術を活用してテレビ音声の識別、分離、強調を行い、視聴者が聞き取りやすい音声を再生するとのこと。また、聴覚障害やリスニング環境など、さまざまな条件よって変わる音の好みに対応するため、視聴者が台詞の有無に応じて好みの設定を作成することもできるという。なおこのソリューションは、言語を問わず、映画やテレビ番組、スポーツ、ライブイベントなど、あらゆるコンテンツに対応すると説明している。 また同社は、2024年9月6日(金)から10日(火)にドイツのメッセ・ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー・IFAのXperiブース(ホール22-306)において、DTS Clear Dialogueのデモを実施するとアナウンスしている。
編集部:岡本雄