【BCクラシック】ウシュバテソーロ最終追いで集中力復活 川田「全部終えてからガッツポーズ」
【デルマー(米国)30日=松田直樹】ウシュバテソーロ(牡7、高木)の集中力が増した。30日にBCクラシックの追い切りをデルマー競馬場のダートで行った。川田騎手を背に、暗がりのコースを突き進む。28日に調教中に調教助手を振り落とすなど、トレーニング嫌いを見せる馬が、リズミカルに馬体をはずませる。真っすぐ、かつ力強い伸び。5ハロン65秒8を刻んで、ゴールを迎えた。 高木師は「今日は集中して臨んでくれましたね。スムーズにいけましたし、ジョッキーの感触も良かったです。川田騎手も久々に乗って『やる気が出た』と言ってくれました」とホッとした表情。米国入り後はリードホースにポニーを置くことがお気に入り。「メンタルも落ち着きつつあります」と心身の上昇を認めた。 川田騎手は「まずなにより無事に終わったことが一番ですね。今日に関しては、機嫌が良かったですね。ここ数日いろんなことがあったので、それを加味しながら、彼が前向きに走れるように環境、調教をつくって今日の追い切りをやるということで、プラスに働いてくれて、ちゃんと追い切ることができました。冗談ですけど、馬場を出た後に、全部終わってから、ガッツポーズをしましたよ。前向きに追い切りを終えてくれて、みんなホッとして、大きな仕事をひとつ終えた気分です」と柔らかく笑った。