パナソニック冷蔵庫から生まれた新たな乾燥技術、洋菓子になって登場
パナソニック くらしアプライアンス社は、現在開発を進めている「常圧凍結乾燥技術」で加工した果物で華やかに彩った洋菓子を、パティシエの西園誠一郎さんと共に考案。 【画像】クーロンヌ サッシュ(リースケーキ) 西園さんがプロデューサーを務める、えにしグループ運営の「旬のフルーツ×サステナブル」をコンセプトにしたカフェ「Parlor_hana by SN」で限定販売する。洋菓子は華やかなクーロンヌ サッシュ(リースケーキ)とタブレット タブロー(チョコレート)の2種類。クーロンヌ サッシュは12月9日、タブレット タブローは2025年1月中旬頃に発売する。価格は順に4,800円、1,000円。 常圧凍結乾燥技術は、同社が開発中の冷蔵庫の技術から誕生した新たな乾燥技術。常圧で湿度の低い冷気を当てながら冷凍過程の乾燥状態を制御して食品を乾燥させることで、従来の乾燥技術で処理した食品とは色や香り、食感が異なる特徴を有するという。 本技術による新たな価値創造の検討を進める中、「香り」をテーマに洋菓子を数多く手掛けるパティシエ・西園誠一郎さんは、今まで規格外として廃棄または価格を下げて販売せざるを得なかったフルーツなどを、新たなサステナブル食材として生かせる可能性を示唆。 西園さんは「香りが素晴らしい。フレッシュフルーツのように、いやむしろ、さらに凝縮感がある」「焼き菓子は色目が茶色くなりがちだが、このドライフルーツが加わることで一気に華やかになる」と常圧凍結乾燥技術を評価している。
家電 Watch,松川 叶実