国民・玉木氏と自民・コバホークの「意外な接点」 半導体「熊本モデル」を日本各地につくる重要性
玉木さんは当初、選挙で苦労されたんですよね。2005年の郵政解散の時に民主党から出馬されて、(落選して)4年間浪人されて。 そんな玉木さんが、2人で食事をした時に話していたのは、「とにかく気合いなんだ」ということ。例えば覚えている話だと、朝家から出て行くときに右と左のポケットに100枚ずつ名刺を入れるんだそうです。その200枚を配り終えるまで家に帰らないんだ、と。 青山:自分にノルマを課すんですね。
■玉木氏が「車通りの少ない道」に立つ理由 小林:あともう1つは、街頭活動について。地元の香川にはほとんど車が通らない道路もあるそうなんですが、そこでも(街頭活動を)やるんだと。すると、1時間に車が数台しか通らなくても、その数台に乗っている人は車通りの少ない道だと知っているから、「それでも玉木は立っていた!」と思ってくれると。 青山:なるほど、確実な1票になるということですね。 小林:玉木さんが私に伝えたかったのは、本当に、徹底的に「気合いなんだ」ということだったのかなと思います。絶対に自分が政治家になって、国をよくするという強い思いを持って政治活動に当たらなければならないと、私なりに受け止めました。
青山:その後は、交流は途絶えたのでしょうか? 小林:そうですね。私が新人議員の時、玉木さんは民主党の重要なポジションでばんばん活躍されていて、すごいなと思って見ていました。 青山:なぜこの話を聞いたかというと、とくに経済政策の面で国民民主党と自民党はとても近いんですよね。経済成長、賃上げを重視する点も同じですし。これは、一緒にやれそうですね? 小林:(苦笑)
青山 和弘 :政治ジャーナリスト、青山学院大学客員研究員