民主党ウォルズ氏、中間層に照準 副大統領候補、減税訴え
【シカゴ共同=新冨哲男】11月の米大統領選で政権維持を目指す民主党は21日、中西部イリノイ州シカゴで大会3日目を迎えた。党副大統領候補ウォルズ・ミネソタ州知事(60)が指名受諾演説に臨んだ。選挙結果を左右する中間層や労働者層に向けて「減税し、薬価を下げ、住宅を購入しやすくする」と訴え、支持拡大を狙った。初の女性大統領を目指すハリス副大統領(59)を支え、共和党候補トランプ前大統領(78)に勝利する決意を示した。 この日の大会テーマは「私たちの自由に向けた闘い」。人工妊娠中絶やLGBTQ(性的少数者)の権利擁護の重要性を打ち出し、人種や性別間の格差是正の必要性を強調する。 ウォルズ氏はトランプ氏が返り咲けば「中間層の負担を増やす」と批判した。大統領選は「自由が懸かった選挙だ」と述べ、中絶を選ぶ権利などを守るためハリス氏に投票するよう呼びかけた。 ビル・クリントン元大統領(78)も演説し「ハリス氏はビジョンと経験、ふさわしい気質がある唯一の候補だ」と述べ、投票を呼びかけた。