バッド・バニー、音楽活動10周年を振り返る「時々、まだ新人のように感じる」
世界的なヒットメーカーであるバッド・バニーだが、ときにはまだ新人のように感じることがあるようだ。音楽活動10周年を迎えたプエルトリコ出身のスーパースター(本名:ベニート・アントニオ・マルティネス・オカシオ)は、Apple Musicのゼイン・ロウとのインタビューで、ニューアルバム『Debí Tirar Más Fotos』や、自身のキャリアと人生について振り返った。 「自分の人生や歴史、そしてキャリアについて、これまでやってきたことを振り返っているんだ。業界に入ってもうすぐ10年になる。それって本当にクレイジーなことだよね。だって時々、自分がまだ新人のように感じるからだ。今年が最初の年みたいで、これは自分にとって最初のアルバムみたいな気がするんだ」と彼はロウに話した。 『Debí Tirar Más Fotos』は、バッド・バニーにとって6枚目のスタジオ・アルバムで、プエルトリコや彼のサウンドに影響を与えた音楽的なレガシーを祝う作品となる。このアルバムには17曲が収録されており、Chuwi、Dei V、Omar Courtz、Pleneros de la Cresta、RaiNaoといった全員プエルトリコ出身のアーティストたちとのコラボも含まれている。アルバム全体を通して、彼はプレナやヒバラといった伝統的なアフロ・プエルトリコ音楽のスタイルを、現代のレゲトンやシンセサウンドと融合させている。 インタビューの中で、彼は3曲目の「Baile Inolvidable」がお気に入りであることを明かした。この曲は、エスクエラ・リブレ・デ・ムシカ(無料の音楽学校)の若いミュージシャンたちと一緒にレコーディングした。「この曲は2年前くらいから頭の中にあったんだ。曲全体の構成も含めて、曲が実際に作られるずっと前からイメージがあったんだ」と彼は語った。 また、ベニートは年齢を重ねることについても触れ、人生の暗い時期を振り返った。20代の頃、彼はうつ状態を経験していたという。 「20歳になったときのことを覚えてる。うつだったんだ。死ぬんじゃないかと思った。これが人生の終わりだって感じ。“オーマイガー、20歳になった! 年寄りになった! もう死にそうだ! これで終わりだ!”って考えてたよ。今は、あまり考えすぎず、神様と自分の人生、そして事の成り行きを信じて、すべてを受け入れてその瞬間を楽しむようにしてる。でも、30歳になってから、人々が“結婚するの? 子どもは?”って聞いてくる。そうすると“自分は間違ってるのかな?”って考えてしまう」と彼は話した。 このインタビューでは、バッド・バニーが今年ヨーロッパでツアーを行うかどうかについても語っている。