【40代・50代から知っておきたい!「誤嚥性肺炎」⑨】誤嚥を防ぐ「食べ方ルール&自衛策」を知っておこう!
もしも魚の骨が喉に刺さったら?
子どもの頃、「魚の小骨が喉に刺さったときは、ご飯を丸飲みするのがよい」と言われたことはないだろうか? 「でも、それは絶対にやってはいけません! 喉の粘膜に小骨が引っかかっているところにご飯の塊を丸飲みしたら、魚の骨がさらに深く刺さってしまう危険があります。耳鼻咽喉科を受診して、医師に対処してもらいましょう」 自分でピンセットなどで取ろうとすると、粘膜を傷つける心配がある。「たかが魚の骨」と侮り放置すると、喉が感染して命にかかわる場合も。うがいを繰り返しても取れなければ、耳鼻咽喉科の医師に専用器具で除去してもらうのが、最も安全な方法だ。
【教えてくれたのは】 西山耕一郎さん 西山耳鼻咽喉科医院院長。医学博士、東海大学医学部客員教授、藤田医科大学医学部客員教授。耳鼻咽喉科頭頸部外科専門医、日本嚥下医学会嚥下相談医、日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士。現在は複数の施設で嚥下外来と手術を行うかたわら、教鞭をとりながら、学会発表や医師向けセミナーを行う。著書に『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(飛鳥新社)、『のどを鍛えて肺炎を防ぐ』(大洋図書)、『誤嚥性肺炎に負けない1回5秒ののどトレ』(宝島社)など多数。 イラスト/カツヤマケイコ 取材・原文/大石久恵