市況回復が追い風、雪国まいたけ「業績浮揚」に向けた戦略
大株で栽培する特徴を生かし、得意先の要望に沿った量目でカットしたパック品を安定供給している(写真:雪国まいたけ提供)
株価1000円の壁を越えられるか――。新NISA(少額非課税投資制度)に向きそうなブランド食材銘柄が、昨年の低調な値動きを脱して、株価“底打ち”の兆しを示している。 鍋物のみならず、年間通じての定番食材となったキノコ類を手がける専業大手、雪国まいたけ(1375)。今2024年3月期の通期計画は、材料費や電気代上昇による原価圧迫を販売増でこなせず、連続減益と冴えない見通しだ。 それでも、昨年11月9日に今期の減益幅が縮まる見通しを発表。翌10日に終値934円(前日比32円高、上昇率3.5%)と急反発して以降、900円を割り込まずに底堅く推移。上向きの13週線を支えに昨年11月29日に付けた直近の高値978円を上抜いて、同6月22日以来遠ざかる1000円の大台乗せを視野に入れる。株価が1000円台で定着する必要条件となる業績回復への道筋を探ってみたい。
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古庄 英一