「原価20円の焼きそばを500円で売ってた」「リゾートに10億」全日本女子プロレスの驚きの“カネ遣い”…あの極悪レフェリー・阿部四郎の証言
1キロ20円って、どんな肉ですか!(笑)
阿部 だから、会場で売ってるぶんはいいけど、カラオケ屋やったりラーメン屋やったりしてるのがダメなの。 玉袋 新宿にラーメン屋とカルビ丼屋出してね。 ガンツ 羅漢果ラーメンですよね。甘いラーメンという、常識を覆しすぎなラーメン(笑)。 玉袋 やっぱり、自分ところの敷地内でSUN族みてえな、ちっちゃいレストラン出すくらいがいいんだろうな。 椎名 従業員が若手選手だから、人件費もかからないし(笑)。 阿部 レストランって言っても、コックがいないんだから。俺はあんなところじゃ食わないよ。 玉袋 それ関係者はみんな言いますよね(笑)。俺はSUN族のカルビ丼は好きだったんだけど、「よくあんなもん食いますね」って言われてたから。 阿部 肉だって1キロ20円みたいな肉だからね。 椎名 1キロ20円って、どんな肉ですか! (笑)。
一興行で1千万で、年間300興行だからね
玉袋 でもあの当時、一番儲かってた頃って全女ってどれぐらい年商あったんですかね? 阿部 相当あったろうな。一興行で1千万ぐらいあったんだから。 玉袋 一興行で1千万で、年間300興行だからね。いくらになるんだよ!? ガンツ 単純計算で年間30億円の売り上げですね(笑)。 玉袋 すげ~! ガンツ それでさらにフジテレビの放映権料があって、日々のグッズの売り上げやらなんやらがあって。 椎名 焼きそばの売り上げもあって(笑)。 阿部 東京ドームでやったとき(1994年11月20日『憧夢超女大戦』)だって、切符売れたからね。ただ、あれが最後の打ち上げ花火で、あそこからはもう落ちる一方だったね。
一回300万の儲け。お金の使い道は…
玉袋 それで最後は全女がなくなっちゃうんだもんなあ。阿部さんは全女の興行も30年以上やられてたと思いますけど、興行師として一番儲かったのはいつですか? 阿部 やっぱりビューティ・ペアと千種・飛鳥の頃だろうな。 玉袋 その頃に買った興行は毎回満員で当たりだったわけですね。 阿部 買うのもあるし、興行をうちと会社(全女)の折半でやることもあるんだよ。あれだって一回300万くらい儲かって、それをいくつもやるわけだからね。 玉袋 その頃、バンバンお金が入ってきたときは、どうしてたんですか? やっぱり銀座とかに遊びに行ったりとか? 阿部 そういう遊びはそんなにしなかったけど、俺は貯め込まないで、みんな使っちゃったな。 玉袋 コレ(女)とかギャンブルではなく? 阿部 それはやんないよ。 玉袋 じゃあなんに使うんですか? 阿部 いろいろ右から左へ消えちゃうんだよね。借金とかもあったからさ。 玉袋 やっぱ、興行は悪い時期もあるから、儲かっても“いってこい”になっちゃうんですね。 阿部 最初に猪木の興行やったときなんて、いきなり300万ぐらい借金したからね。 椎名 当たり外れが大きいんですね。 玉袋 博打だよな~。でも、極悪同盟やってた頃なんかは、興行師でも儲かって、レフェリーでも全国回って、ダブルの収入で凄かったんじゃないですか? 《インタビュー第3回に続く》
(「ぼくらのプロレス(再)入門」堀江ガンツ = 文)
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