「原価20円の焼きそばを500円で売ってた」「リゾートに10億」全日本女子プロレスの驚きの“カネ遣い”…あの極悪レフェリー・阿部四郎の証言
Netflixのドラマ『極悪女王』のヒットによって、今ふたたび、ダンプ松本やクラッシュ・ギャルズが活躍した80年代の女子プロレスが注目を集めている。芸人・玉袋筋太郎、構成作家の椎名基樹、プロレス格闘技ライターの堀江ガンツの3人が、当時の女子プロレスラーや関係者にインタビューした『玉袋筋太郎の全女極悪列伝』(白夜書房)より、2013年に収録した“極悪レフェリー”阿部四郎の生前のインタビューを抜粋して紹介する。今では考えられない、あの時代の女子プロレスの実態とは? 《全3回の第2回/第3回に続く》 【貴重写真】“極悪レフェリー”阿部四郎の目の前で、ダンプ松本が長与千種に凶器を突き立てる瞬間!クラッシュ・ギャルズvs極悪同盟の壮絶写真、ドレス姿でリングに上がる唐田えりか&剛力彩芽。この記事の写真を見る。 ◆◆◆ 阿部 (全女は)というより、ほら、カネ遣いすぎたんだよね。 椎名 放慢経営がすぎた(笑)。 阿部 カラオケ屋やったりレストランやったりね。 玉袋 バブル期にはリゾート地開拓もありましたよね。 ガンツ 秩父リングスター・フィールド(笑)。 阿部 あんなの買ってどうするんだよ? ダメだよ、あんな山ん中。誰が行くんだよ?
あれ作るのに、10億くらいかかってんだよ
玉袋 交通の便が悪かったんですよね? 阿部 悪いもなにも、道が細すぎて大型バスが通れないんだから。どうやって人を呼ぶんだよ! 一同 ダハハハハハ! 玉袋 バスで行けない関東のリゾート地って聞いたことないよ! (笑)。 ガンツ ドアが小さすぎて、機材が入らなかった荒井注のカラオケ屋的ですよね(笑)。 玉袋 もともとの計画がずさんすぎるんだよ! (笑)。 阿部 あれ作るのに、3億かかるはずだったんだけど、なんだかんだで10億くらいかかってんだよ。 玉袋 10億! 失敗のスケールがいちいちでけえんだよな~。
焼きそばは「原価20円、売値500円」
ガンツ それでいながら、普段は何百円かの焼きそばを会場で売ってるんですけどね(笑)。 玉袋 日銭商売との落差がすげえんだよ。 阿部 でも、あの焼きそばは、相当儲かったんだよ。 椎名 儲かったんですか! (笑)。 ガンツ すごい原価率だったんでしょうね(笑)。 阿部 原価20円のものを500円で売ってるからね。 ガンツ 原価20円! (笑)。 阿部 ビールだって問屋から古くなったの安くいっぱい買いたたいて、500円で売ってるんだから。あれで全国回ってたら、いいカネになるんだよ。 玉袋 昭和だねえ、昭和の興行だね~(笑)。
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