チェーンソーを巧みに操る「伐木」のプロフェッショナル 世界大会に挑む日本一の「スゴ技」職人が知事を表敬【長野】
大きな木を伐採したり木登りの技術を競う国際大会に、飯田市の土木会社に勤める3人が日本代表として出場します。伐採作業の「スゴ技」に迫りました。 ロープを使ってするすると、木を登り…。 チェーンソーを巧みに操って、枝を払う!伐採のスペシャリストが世界大会に挑みます!28日午前、阿部知事の激励を受けたのは、飯田市の「矢守産業」で林業に従事する3人です。 高山亮介さんと山岡空さんは、チェーンソーで木を切る「伐木(ばつぼく)」のプロフェッショナル。 6月の「日本伐木チャンピオンシップ」で山岡さんが見せた技がこちら!15m先の赤いポールを目標に木を倒す種目です。 見事、ピンポイントで木を倒し、満点を獲得! ■山岡空さん「競技で意識しているのは、やっぱり安全面。しっかり点を取って優勝できて安心しています」 こちらは、斜めに倒れている丸太を垂直に、輪切りにする種目です。 ■高山亮介さん「(伐採現場が)傾斜地とかであったら、木が斜めに傾いているので、その木を造材するときにいかに90度に、まっすぐ切れるかを競技化したものです」素早く、枝を払う種目も、細かなポイントが…。 ■高山亮介さん「幹を傷つけずに、切り残しが5mm以上あるとペナルティになってしまうのでいかに切り残しなく切り進めていくか」 高山さんは、年齢無制限のクラス、山岡さんは24歳以下の部で日本王者になりました。 2人は、来月オーストリアで世界大会に挑みます。 会社の専務でもある矢沢貴司さんが挑むのは「ツリークライミング」。木の上り下りです。機械が使えない高所で枝を剪定する「特殊伐採」に必要なスキルを競技化しました。 ■矢沢貴司さん「高い所が実は苦手なんです。ふははっは。始めたころの恐怖感は、今は無いんですが、魅力としては、こういう大きい木に登れるのはすごい魅力」 木の上でケガした人を救助する技術や、安全な方法でいかに早く登るかを競います。 4月に開かれた日本選手権で優勝しました。 ■矢沢貴司さん「鳥と猿の景色が見られるのが魅力かもしれないですね」 ロープで安全を確保しつつ、軽快に木の上を移動する姿はまさに、猿のよう!チェーンソーもロープも、競技として技術を磨くことで、現場での労災事故を防ぐことにもつながっているそうです。 ■矢沢貴司さん「この競技を通じて、若い人に林業がかっこいいというのが定着してもらえれば、もっと従事者、入ってきたいという人が増えるのかなというのがあるので、かっこいい姿を見せたい」 矢沢さんは10月にアメリカで開かれる世界大会に出場します。