【ライブレポート】いぎなり東北産「リベンジライブ」大成功!TOHOKU9はレッスン生のまま夢の武道館へ
いぎなり東北産が12月29日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールでワンマンライブ「リベンジライブ」を開催した。 【写真108枚】1年ぶりにパシフィコ横浜のステージに立ったいぎなり東北産。 ちょうど1年前の2023年12月29日にもパシフィコ横浜 国立大ホールでワンマンライブを行ったいぎなり東北産。会場には大勢の皆産(いぎなり東北産ファンの呼称)が集まったが惜しくもチケットのソールドアウトには至らず、彼女たちは「来年はこの思いと景色、今私たちを支えてくれているみんなの笑顔を胸に、活動をがんばっていきます。ちょうど1年後、2024年の12月29日に、ここパシフィコ横浜を満員の皆産で埋め尽くします。なのでこれからも私たちの覚悟を見ていてくれたらうれしいです。私たちは本物のアイドルになって、ここに戻ってきます」とステージ上で1年後の“リベンジライブ”の開催を発表した。そして今回の公演ではそのときの宣言通り、見事チケット完売の目標を達成。この1年で大きく成長した姿を見せつけた。 ■ ライブ序盤はキュートでファンシーな世界観 最初に観客の目を引いたのはステージ上で存在感を放つ巨大なリボン。いよいよライブが開演の時を迎えると、そのリボンがほどかれるように幕が左右に開き、階段状のセットに立ついぎなり東北産が姿を現した。彼女たちは11月にリリースした清竜人の提供曲「チョコスプレー♡」でライブの幕を開け、甘いセリフを放ちながら会場の皆産のテンションを引き上げる。1年前は「世界中に散らばった剣を集めて、伝説の羽を手に入れる」というコンセプトのもと勇ましいライブが繰り広げられたが、今回はファンシーな世界観のセットやキュートな衣装など、大きく方向性の異なるパフォーマンスが序盤に展開された。メンバーはヘッドセットマイクを身に付け、多彩なアイテムを取り入れながらにぎやかに歌とダンスを披露。「わざとあざとエキスパート」ではキッチンボールを抱えてお菓子作りをしながら踊り、「シャニムニポジティボー」ではステージセットに飾られていた大きなキャンディを手に歌唱した。 1人ひとりキュートなセリフを披露し、吉瀬真珠の「あなたのこと、大好き」という声に大きな歓声が沸き起こったあとは、大森靖子の提供曲「服を着て、恋したい」へ。この曲では天使の羽が生えたピンクのクマのぬいぐるみが登場し、曲のラストにはピンクの髪をツインテールで結んだ律月ひかるがぬいぐるみを抱きながら階段を登り、観客の視線を一身に浴びた。 ■ バラードナンバー3連発で皆産の心を鷲づかみ MCに入ると、メンバーは3階席まで埋まった会場内を見渡して興奮の声を上げ、チケットが完売したことを皆産に改めて報告。ヘッドセットを外してマイクと手にすると、満員御礼を祝して「大勝利宣言」を堂々と歌い始め、旗を振りながら客席通路へと降りて皆産と“勝利”の喜びを分かち合う。続く「feeling」ではミラーボールのきらびやかな光が場内のムードを引き立て、アッパーなウインターソング「ウィンターのアゲアゲバッコーン!」ではエネルギーに満ちたパフォーマンスが観客を高揚させた。 その後も、手持ちのカメラで自身の顔をアップで映しながら歌ったり、ステージ上に垂れ下がる幕を前に大人びたダンスを踊ったりと、多彩なステージングで観客を魅了するいぎなり東北産。「いただきランチャー」をパワフルに歌い届けたのち、彼女たちはメンバーカラーを強調した衣装へと着替えると、「I decided」で芯のある伸びやかな歌声を響かせて会場の空気を一変させる。続いて橘花怜の「今年1年一緒に戦ってくれたみんなに届くようにこの曲を歌います」という言葉をきっかけに、夢を追うメンバーのリアルな心情を詰め込んだ「負けないうた」、さらには「Symphony」とバラード曲を畳みかけ、観客の心を奪った。 ■ 「リベンジという道を選んでよかった」 続くMCではメンバーが2024年の活動を振り返る。律月は「私たちが一番大切にしているのは目の前の方を絶対に幸せにするということだから、その目的を見失わずに、全員で前向きに同じ方向を向いてやってこれた1年だったと思います」と語りながら皆産に感謝の思いを伝え、葉月結菜は「リベンジってここで立ち止まっちゃっている感じがあって。今ここで踏みとどまっていていいのかなと思ったんですね。でもこの1年、このリベンジライブのためにいろんなことをがんばってきて、ごまかさずにリベンジという道を選んでよかったなと思います」と晴れやかな笑顔を見せた。そして橘花怜の「次にやる曲は今日のために作った曲です。私たちのこの1年間の思いがぎゅっと詰まった曲になっています」という言葉を経て、いぎなり東北産はステージ上で円陣を組み、新曲「ナイツオブナインズ」を歌唱。皆産とシンガロングを繰り広げ、会場に強固な一体感を生み出した。 いよいよライブはライブ終盤に差しかかり、アッパーチューンを詰め込んだメドレーやライブの人気曲「シャチョサン」「沼れ!マイラバー」を通して会場全体のボルテージが膨れ上がっていく。観客による写真や動画の撮影が可能となった「Let's シンガソング」では、メンバーが2階や3階席にまで登場。客席の皆産に向かって笑顔と“レス”をたっぷりと振りまいた。ステージに戻ったいぎなり東北産はうちわを片手に、和のサウンドに乗せて東北の魅力を発信する楽曲「ワンダフル東北 」を歌い上げたのち、充実感を表情ににじませながら1人ひとりライブの感想を皆産に伝えた。 ■ 武道館公演サプライズ発表に歓喜 ここでメンバーは映像を通して4月26日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でワンマンライブを開催することを告知。しかしこの映像にはメンバーも知らない続きがあり、7月9日に東京・日本武道館公演が行われることがサプライズで発表された。日本武道館は9人がかねてから夢に見ていたステージで、肩を寄せ合いながら固唾を呑んで映像を観ていた彼女たちはこの知らせを受け、涙を浮かべながら歓喜。円になって抱き合う9人に盛大な拍手と声援が送られた。なお、いぎなり東北産はメジャーデビューをしておらず、スターダストプロモーション内では今もレッスン生グループというポジション。同事務所のレッスン生が日本武道館で単独公演を行うのはこれが初となる。また、彼女たちは来年の8月9日で結成10周年。日本武道館公演はそのちょうど1カ月前に行われる。 橘の「今年の1年を通して、私たちは皆産とならどんな願いも奇跡に変えていけると確信しました。これからもみんなと挑み続けていきたいです」という言葉を合図に、「リベンジライブ」の最後に披露されたのはいぎなり東北産の代名詞とも言える楽曲「天下一品 ~みちのく革命~」。力と感情のこもったメンバーの歌声、皆産による一枚岩のコールが重なり、楽曲の終盤には“リベンジ”を成功させ見事に夢を叶えた9人を祝すように銀テープが客席に放たれた。 ■ セットリスト □ いぎなり東北産「リベンジライブ」2024年12月29日 パシフィコ横浜 国立大ホール 01. チョコスプレー♡ 02. わざとあざとエキスパート 03. シャニムニポジティボー 04. うぢらとおめだづ 05. 服を着て、恋したい 06. Trophy Girl 07. 大勝利宣言 08. feeling 09. ウィンターのアゲアゲバッコーン! 10. Papa~コンビニエント・エゴ~chimchim~メタハンマー 11. いただきランチャー 12. I decided 13. 負けないうた 14. Symphony 15. ナイツオブナインズ 16. 東京アレルギー~妄想方程式~Fly Out~BUBBLE POPPIN~No Make 17. シャチョサン 18. 沼れ!マイラバー 19. Let's シンガソング 20. 魔曲 21. ワンダフル東北 22. 天下一品 ~みちのく革命~