球団ワースト99敗のエ軍、オーナーが「プレーオフ争い」を来季目標に据えるも地元紙は冷ややか「すぐに優勝候補に変身できると信じているようだ」
63勝99敗、勝率.389でア・リーグ西地区最下位に
2024年シーズン、ロサンゼルス・エンジェルスは63勝99敗、勝率.389という成績でア・リーグ西地区最下位に沈んだ。6シーズンにわたりチームを支えた大谷翔平の抜けた穴は大きく、また主力選手の故障の影響もあり、敗戦数は球団ワーストを記録。最後のプレーオフ出場からは10年の歳月が過ぎた。 【画像】50-50だけじゃない!大谷翔平が2024年レギュラーシーズンで刻んだ“栄光の名場面”を振り返る! 借金36と稀に見る厳しいシーズンを送ったエンジェルスだが、現地メディアを通じて、早くも球団フロントによる来季の巻き返しを見据えたビジョンが伝えられている。 カリフォルニア州の地元紙『Daily Breeze』では10月5日の公式サイト上において、アルテ・モレノオーナーが米国内のインタビューで語ったコメントを紹介している。 同記事ではまず、モレノ氏は来季へ向け、「競争力のあるチームを作るために、私たちは選手を追加する計画がある」として、今オフでの選手補強を示唆。さらに、「2025年にプレーオフ争いに加わるチームを作る」と目標を語っており、また、年俸総額についても「(今季より)上がるだろう」と述べたという。 同メディアは、これらの言葉を報じながら、「この厳しいシーズンで批判がさらに高まる中、モレノはフランチャイズの未来に対して楽観的な見方をしている」などと印象を綴っている。 また、老舗スポーツサイト『Sports Illustrated』でもモレノオーナーの発言を取り上げる形でエンジェルスの特集記事を配信。そのトピックでは、ペリー・ミナシアンGMがチームの多くの若手選手に期待を寄せているとして、「私はこの若い“核”を信じている。我々はついにそれを手に入れた。見ていて本当にエキサイティングだ」と語ったとしている。 その上で同メディアは、ノーラン・シャヌエル、ザック・ネト、ローガン・オホッピー、クリスチャン・ムーアらの名前を挙げ、「将来有望な選手たち」と評しているものの、その一方で「このフランチャイズの軌道を好転させるにはまだ十分ではない」と主張。 加えて、オーナーやGMのビジョンを振り返り、「歴史的に悪いシーズンにもかかわらず、エンジェルスは、カンザスシティ・ロイヤルズやアリゾナ・ダイヤモンドバックスが最近成功したように、すぐに優勝候補に変身できるチームだと信じているようだ」などと冷ややかに論じている。 同記事内では、2023年のダイヤモンドバックス、また今季のロイヤルズが前年までの低迷から劇的な飛躍を遂げたと説明している。フロントが高い意欲を示すエンジェルスも来季、同様の“サプライズ”を起こすことができるだろうか。 構成●THE DIGEST編集部
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