クリスマスケーキ毒物混入で3人死亡、義理の娘を逮捕 ブラジル
(CNN) ブラジル南部リオグランデドスル州トーレス市でクリスマスイブの昨年12月24日にヒ素が混入したケーキを食べて死者が出た事件で、容疑者が逮捕された。ケーキを食べた家族のうち3人が死亡、3人が入院していた。 同州警察は6日の記者会見で、被害者のひとりの義理の娘が今回の事件の中心人物と考えていると明らかにした。 警察によると、ケーキが出されたとき部屋には7人いた。1人はケーキを食べず、食べた他の6人は全員入院した。3人の女性は後に死亡した。 CNNブラジルによると、5日に逮捕された容疑者は、家族のうちのひとりの義理の娘で、ケーキを作った。警察によれば、容疑者は20年以上にわたり家族と不仲だったという。 女は3件の殺人と3件の殺人未遂で起訴された。 死亡した女性3人の体内からは致死量のヒ素が検出された。 ヒ素濃度が最も低かった被害者でも、体内から食品に許容される量の80倍のヒ素が検出され、最も高かった被害者からは350倍のヒ素が検出された。 警察はまた、ケーキに含まれた毒物がケーキを作る際に使われた小麦粉に混入されていたことを確認。食中毒の可能性は排除した。小麦粉から検出されたヒ素の最大量は許容量の2700倍に達し、専門家は小麦粉が汚染源であると結論付けた。