“井端ジャパン初黒星”2つの敗因 専門家が指摘…台湾に見せつけられた執念
井端弘和監督は就任後17試合目にして国際試合初黒星を喫した
野球日本代表「侍ジャパン」は、24日に東京ドームで行われた「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」の決勝でチャイニーズ・タイペイ代表に0-4で敗れ、準優勝に終わった。侍ジャパンのトップチームが国際大会で黒星を喫するのは、2019年の前回プレミア12の2次リーグ・米国戦以来で、連勝が「27」でストップ。井端弘和監督にとっては、就任後17試合目にして国際試合初黒星となった。敗因はどこにあったのか──。 【画像】侍28歳の美人妻は人気モデル「かわいすぎる」 肩を寄せ合って幸せそうなツーショット 「投手が打たれて、野手が打てなかったから負けた、と言えばそれまでですが、そこには原因があったはずです。僕としては2つほど、目についたところがありました」。こう分析するのは、現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏だ。 「この大会を通じて、日本の他の投手にも言えることだと思いますが、この日の先発の戸郷(翔征投手・巨人)は配球がストレートとフォークに偏り過ぎていたと感じました」と指摘する。「国際大会の決勝という舞台だけに、より自信のある球に頼りたくなる心境も理解できますが、チャイニーズ・タイペイの打者は、おそらくデータが頭に入っていたこともあって、追い込まれてからボールになる低めのフォークに手を出さなかった。持ち球のカーブ、スライダー、カットボールをもっと混ぜていれば、相手打者の反応も変わっていたはずです」と惜しんだ。 戸郷は立ち上がりの初回を打者4人、ストレートとフォークの2種類のみの計10球で無失点に抑えた。4、5回にスライダーが増えたが、最終的に95球中、ストレートが42球(44.2%)、フォークが32球(33.7%)、スライダーが19球(20.0%)、カーブが2球(2.1%)。両チーム無得点で迎えた5回、先頭の「8番・捕手」リン・ジャーチェンに右翼席へ先制ソロを被弾し、なおも1死一、二塁とされた後、3番のチェン・ジェシェンに右翼席へ3ランを放り込まれた。5回4失点の結果が残った。