横浜に新しいアンパンマン恒久施設を建設へ 過去最大規模に
全国5か所でアンパンマンこどもミュージアムを展開するACM(東京都千代田区)が、2017年オープンを目指し、横浜市に新しいミュージアムを建設することがわかった。現在の横浜アンパンマンミュージアムは2007年から10年契約で間借りする暫定施設。新施設は、数十年先をも見据えた恒久的な施設として、土地を自ら取得し、過去最大規模のミュージアムとして整備する計画だ。 同社の渡辺一彦社長が、取材に対して明かした。アンパンマンの人気は根強く、この30年近くアンパンマングッズ市場は1500億円を下回ったことがないという。こうした強固なアンパンマンへの支持を背景に、関東地区の若手ファミリーへのさらなる浸透を図りたい考え。 アンパンマンこどもミュージアムは、子どもたちがアンパンマンの世界に浸りながら遊べる参加・体験型のミュージアム。アニメ上映、ステージショーのほか、作者のやなせたかしさんのギャラリー、ジオラマの展示などがある。また、グッズ販売を行うショッピングモールを併設する。 始まりは横浜市で、2007年4月にみなとみらい地区にオープン。その後、2010年に名古屋(所在地は三重県桑名市)、2011年に仙台市、2013年に神戸市、2014年に福岡市と、このところ毎年のように各地でオープンが相次いでいる。それぞれの施設の規模は、述べ床面積4500~8700平方メートル。入館料は、1歳以上1500円(仙台のみ1080円)。有料エリアと無料エリアがある(名古屋、福岡は有料エリアのみ)。有料来場者だけでも、全施設で年間約350万人の集客力を誇る。 もともとアンパンマンミュージアムは、2007年に横浜に開設した際、「横浜で完結する予定だった」(同社幹部)というように、全国展開など想定していなかったという。このため、貸主と10年だけ間借りする契約でオープンさせた。ところがその後、全国各地から「ぜひ我が地にミュージアムを」という誘致が殺到し、これまで100件以上にも上っている。