群馬県みなかみ町で開催されたグラインデューロ2024に参加してきた|BC STATION #48
群馬県みなかみ町で開催されたグラインデューロ2024に参加してきた|BC STATION #48
未舗装路を自転車で走るグラベルシーンで世界的に有名な「グラインデューロ」。2023年の日本開催では、そのイベントの運営に厳しい声も多くあがった中、逆に注目が集まった今年。会場を新たに群馬県みなかみ町として、10月18日(金)~20日(日)で開催された本イベントに、昨年も参加した編集部サカモトが行ってきた。
フォーマットは同じ。初日はシェイクダウンライド+キャンプを楽しむ
グラインデューロは、2024年は世界5カ国(ドイツ、アメリカ、フランス、イタリア、日本)で開催されていることもあり、その基本フォーマットはそこまで変更はない。初日が昨年同様に「シュワルベ・シェイクダウン」という名の短いライドとバンド演奏、そしてキャンプ場などでの各参加者同士との交流だ。ライド以外の充実がこのグラインデューロの醍醐味だろう。 シュワルベ・シェイクダウンは全長1kmほどのグラベルコースで、タイム計測が行われ表彰もされる立派なコンペティションだ。距離が短いため希望者は何度でも走ることができ、試走も兼ねてとりあえず1本走ってから本番という人もいたり、ただ単にコースを楽しむためにゆっくり走る人もいたりとスタンスは多様だ。 キャンプ場では参加者がお酒などを持ち込み楽しむ姿が方々で見られた。中にはこの日知り合った者同士で、という例もあったそうだ。 夜まで盛り上がるテントもあった。昨年、長野県白馬村での開催ではこのキャンプについて、使用許可がとれていない区画あったり、火気使用ができない部分があったりといったトラブルがあった。そのイベントの運営に厳しい声も多くあがったが、この点今年は改善されたようだ。みな思い思いに楽しんでいた。 ▼2023年大会の様子はこちら 。
2日目、19日(土)のメインライドは200人以上が参加
2日目、19日(土)が本イベントのメインライドがある日だ。 午前と午後の2部に分かれており、お昼はメイン会場に戻ってきてランチサービスが付いている。コースレイアウトは午前は距離52。3km・獲得標高1、325mのコース、午後は距離30。2km・獲得標高650mのコースとなっている(公表値)。 また特色のひとつでもある計測区間は午前・午後ともに2区間ずつの合計4区間だ。 この日の朝食はすでに参加料に含まれており、参加者は会場内にて食事が可能だ。 渓流を見下ろせるデッキにて仲間同士で朝食を楽しむ。 スタート地点に続々と人が集まり、開始時刻を待っている。 スチールのバイクでカッコよく決めている参加者。コンペティション区間もあるが、そこ以外はシンプルにファンライドでもある。そういった形式から、バイクの種類が豊富なのもグラインデューロの面白さだろう。 順次スタートを切っていく。この水上を拠点にしているアドベンチャーレースチーム「イーストウインド」の2人が最初の区間を一緒に走行。 今回もSALSA CYCELSがホストスポンサーを務めた。サルサブランドを運営するQBPの社員のクリストファー・レイさんが初めての来日、日本の代理店モトクロスインターナショナルのメンバーとともに、ライディングだけではない、音楽、そしてアートを感じられる空間を楽しんだ。 計測区間では気合を入れて踏む者も多い。今回は4区間中3区間がかなりの上り区間でハードなコースだった。 お昼は会場でカレーが振る舞われた。午前中だけのグラインデュリート参加の方はここでライドは終了。会場には多くのキッチンカーや出展もあり、各々楽しんだことだろう。筆者は午後の部も参加するため出発! 道中にはエイドポイントもある。こちらは協賛のワフーが運営するエイドだ。 ボトルへの給水。付着した泥が過酷なコースを突破したことを物語っている。 4つ目の計測区間は唯一の下り区間。 最後だけ少し雨に降られたが、無事に午後もゴール。コースは100kmも無いのだが、ハードな道過ぎて達成感がやばい。同時刻にゴールした二人もこの笑顔である。 表彰式は夕方に会場内のステージで行われる。 実は初日のシュワルベ・シェイクダウンライドも1位をとっていた筋肉ブロガーこと松尾さん。この日も年代別で優勝した。 松尾さんのバイク。今回のコースはフロントサスペンションの存在がとても重要だったという。