県民に聞く…斎藤氏に投票した理由は?再選を果たした斎藤前兵庫県知事の明暗を分けたSNS支持 取材した鈴木エイト氏が感じた“違和感”とは【news23】
星浩さん: テレビは放送法という法律で、公平に扱わなければいけないと決まっているので、どうしても選挙が始まると慎重になります。ある意味で、紋切型の報道にならざるを得ません。そこの間隙を突く形でSNSが出てきて、かなり一方的な中傷やデマも流れてくる。この状況は改善する必要があります。 しかし、SNSを規制するのはどうしても難しいので、既存のメディアが選挙中でもファクトチェックのようなことをやってもいいと思う。既存のメディアにもその人材はいますからね。ファクトチェックを厳しくやってくっていうことはひとつアイディアかなと思います。 小川彩佳キャスター: ただ、その既存のメディアのファクトチェックを信じない人もいるのでは? 星浩さん: アメリカでも、そういう現象がありました。ニューヨーク・タイムズが、熱心にそのファクトチェックをやるとだんだんとそれが定着して、ニューヨーク・タイムズはきちんと事実関係をチェックしてるんだというのが定着してきたという事実があります。 一気には難しいと思いますが、既存メディアを持ってるスタッフを活用してファクトチェックをしていくというのが一つ打開の糸口になると思います。 小川彩佳キャスター: 粘り強くやっていくということですね。エイトさん、この点どうご覧になりますか? 鈴木エイトさん: 今回のテレビとSNSの対立であるとか、「SNSがオールドメディアのテレビに勝った」というような指摘をしてる人も多いですが、私はそういうことではないと思います。 斎藤氏自身も、不信任決議後に多くの複数のテレビ局に出演して持論を展開するなど、既存メディアを最大限利用していました。元々知名度はそういう点では斎藤さんが高かったのですが、そのマイナスのイメージが高かったところをSNSによってプラスに変えた。SNSを手段として使いました。あくまで、SNSは手段でしかないんです。 小川彩佳キャスター: 手段というところで言いますと、SNSによって選挙への関心が高まったというところもあると思います。私達は今後SNSに、どう向き合ってどう情報に接していけばいいんでしょうか?