県民に聞く…斎藤氏に投票した理由は?再選を果たした斎藤前兵庫県知事の明暗を分けたSNS支持 取材した鈴木エイト氏が感じた“違和感”とは【news23】
出口調査で「選挙で何を重視したか」を聞くと、政策が39%。そもそもこの選挙が行われるきっかけとなったパワハラを告発した文書問題への対応については9.6%に留まりました。 そして3年余りの斎藤県政については、7割以上の人が評価しているという結果になっていました。星さんはどう見ますか? TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 選挙ですから、単純な理由だけではなく様々な要因が積み重なって当選に至った。例えば、斎藤県政の県立大学の授業料を無償化するという政策に対して支持をした人も確かにいるでしょう。 その土台の上に、斎藤さんの仲間であるボランティアの人や一部の議員が乗っかったりして、さらに、立花氏の応援や、SNSでパワハラを否定した発言がどんどん広がったという複合的な要因によって今回の結果になったのでしょう。 しかし、選挙というのは、それぞれが当選を目指すことを前提に組み立てられているのに、相手を応援するために立花氏が出ること自体が、今の選挙のあり方をかなり変え、疑問を投げかけることになると思います。 藤森祥平キャスター: この形が今後許されるものなのでしょうか? 星浩さん: これは後々、話し合って何らかの規制や見直しは当然必要になってくると思います。 ■“SNSの力”と既存メディアの役割 藤森祥平キャスター: そして2024年は選挙イヤーでもありまして都知事選や衆議院選挙など、色々な形で選挙のあり方について指摘もされる中で、アメリカ大統領選でもありましたがこの選挙での情報については「ファクトチェック」が大きなポイントになっていました。 今回の兵庫県知事選でも、稲村さんについて「外国人参政権を与えようとしています」とSNSに流れましたが、本人はこれについて「推進する立場でない」と否定していて、事実とは違う情報が流れているんですね。 小川彩佳キャスター: 今回の選挙に限らず、本当に2024年の選挙は、1つ1つがSNSの影響力を強く感じる局面が多くありました。