ドルフィンズ・今村佳太、古巣の琉球相手に躍動も連敗「チームとしても個人としても、これが今の実力」と受け止め
りそなBリーグ1部(B1)は7、8日に沖縄アリーナなどで行われ、中地区の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(名古屋D)は西地区の琉球に連敗したものの、琉球から移籍した今村佳太(28)が古巣を相手に躍動した。8勝10敗で地区5位となったチームの次戦は、11日にアウェーで行われるA東京戦。4日の天皇杯全日本選手権3次ラウンドで敗れた相手への雪辱を期す。 「おかえりBoo!」。似顔絵のボードとともに、熱いブーイングで今村は迎えられた。初の凱旋(がいせん)試合で、第1戦の第4クオーター(Q)終盤には63―80と劣勢の場面でフリースロー2本を獲得した。会場からはこの日一番の特大ブーイング。ゴール裏には琉球ファンお手製の、今村の似顔絵ボード約200枚が掲げられた。 「すごくうれしかった。ブーイングも愛情の裏返しだと感じている。特別、大きなものをもらえて幸せ」 1本目のフリースローをあいさつ代わりに決めると、「もっともっと」のジェスチャーで琉球のファンをあおった。一段と大きくなったブーイングの中で2本目も沈めた。直後にベンチに下がると、会場からは大きな拍手が送られた。 温かく迎えられた一方、チームは連敗。第2戦の試合後には「チームとしても個人としても、これが今の実力かなと思う。ポゼッションゲームで勝つことが目標ではあるので、修正していかなければならない」と受け止めた。 コンディション不良のため大黒柱のスコット・エサトンを欠いた中で、第1Qはドルフィンズらしい速さのあるバスケを体現。タフなスケジュールが続くが、持ち味を発揮する時間を延ばして勝利につなげたい。
中日スポーツ