英国紙が批判「カマダは存在感が薄い」“天才”鎌田大地がクリスタルパレスで苦しんでいる「自分が想像していたサッカーではない」現地記者に本音を語った
「想像していたサッカーではない」
18日に行われたリーグ杯アーセナル戦では、守備に走り回る鎌田の姿があった。身を投げ出して激しくスライディングタックルを仕掛ける場面もあり、日本代表で見せる鎌田のプレーとはかなり違っていた。そこで筆者は質問をこう続けた。「守備での頑張りが、このクラブでプレーしていくポイントになるか」と。鎌田は次のように答えた。 「守備……そうですね、自分が入る前に想像していた感じのサッカーではないし、(グラスナー監督が就任してからの)昨シーズン見ていたような感じのサッカーでもない。もちろん選手が数人抜けたり、 今シーズンの最初がうまくいかず残留争いに入ったため、勝ち点を積み上げないといけないとか(そういう事情はあった)。 監督としても、フランクフルトでやっていたサッカーと、今もやりたいことは一緒かと思うが、実際にやってるサッカーは全然違う。でもプレミアの最初に比べると、守備の部分で、自分が狙っているタイミングでボールを取れたりとか、良くなってきている部分もある。学べるところもいっぱいあると思うし、しっかりやっていくだけかなと」
クリスタルパレス「じつは厳しいチーム事情」
鎌田の言葉には、もう少し説明が必要だろう。本来グラスナー監督が目指しているのは、フランクフルト時代のような組織的なモダンサッカーである。鎌田も「フランクフルトはパスも繋いでたし、すごく攻撃的なチーム。ウイングバックも攻撃的で、足の速い選手が前に揃っていた」と話す。ところがクリスタルパレスでは、在籍している選手たちの特性があまりにも違う。 今年2月までクラブを率いていたのは老将ロイ・ホジソンだった。守備重視で失点しないことに重きを置き、攻撃もカウンターアタックを軸にしていた。現時点でクリスタルパレスに揃っているのはホジソン前政権でプレーしていた選手がほとんどで、カウンタースタイルに特化しているプレーヤーが多い。そのため、グラスナー監督の思い描くプレースタイルを実践するのは難しい。 しかも昨シーズンの好調を支えた主力の3選手が、夏の市場でチームを一気に去った。個人能力やフィジカルプレーを重視していたチームで、主力が3人もいなくなれば、下位に低迷するのはむしろ自然な流れである。実際、クリスタルパレスは11月まで降格圏に低迷。そこでグラスナー監督は、自身が就任する前の「守備的なフィジカルサッカー」に立ち戻った。チームの成績はここから徐々に改善してきたが、「柔」のエッセンスを持つ鎌田の序列は低下した。
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