英国紙が批判「カマダは存在感が薄い」“天才”鎌田大地がクリスタルパレスで苦しんでいる「自分が想像していたサッカーではない」現地記者に本音を語った
鎌田大地が、クリスタルパレスで苦戦している。 鎌田がプレミアリーグに参入したのは夏の移籍市場。イタリアのラツィオでの契約満了に伴い、移籍金ゼロでクリスタルパレスに加わった。 【現地写真】カマダに痛烈批判「骨折していたかも…」一発レッド決定的瞬間&“公開説教”される鎌田などこの記事の写真を見る
地元紙「カマダは存在感が薄い」
折しもクリスタルパレスでは、昨季プレミアで10ゴールを挙げたマイケル・オリーセがバイエルン・ミュンヘンに移籍。エースがチームを離れ、ベテランアタッカーのジョーダン・アユーがレスターに、守備の柱だったヨアキム・アンデルセンもフラムに籍を移し、戦力低下が懸念されていた。こうした状況で獲得されたのが鎌田だった。 また、フランクフルト時代の恩師オリバー・グラスナーが今年2月にクリスタルパレスの監督に就任し、昨シーズンの戦いで好成績を収めたことも、鎌田への期待を高めることになった。グラスナーと鎌田は、フランクフルト在籍時の2021-22シーズンに欧州リーグで優勝。教え子の鎌田は、翌2022-23シーズンで年間16ゴールを記録した。グラスナー監督の下、新戦力の鎌田がどんな活躍を見せてくれるのかと、サポーターは小さくない期待を抱いていたのだった。 ところが鎌田は、プレミアリーグの17節まで先発出場が8試合に留まっている。リーグ17試合の内の3試合は退場処分による出場停止での欠場だったが、ベンチスタートが6試合もあり、レギュラーの座を掴んでいるとは言い難い。そのせいだろうか。獲得時の期待が高かった分、地元メディアから「存在感が薄い」、「ファンは魅了されていない」といった厳しい意見も出るようになった。
「難しいという感じです」鎌田が語った本音
しかし現地でクリスタルパレスを取材していると、こうした意見は短絡的であるように見える。もちろん、期待の新戦力に対し落胆の声をあげることは間違っていない。だが分かりやすく言えば、チームのプレースタイルと、鎌田のそれがまったく合っていないのだ。 現時点でのクリスタルパレスのスタイルを簡単に要約するなら「フィジカル重視の守備的なサッカー」である。基本フォーメーションは3-4-2-1だが、実情は5バックで人数をかけて守る5-4-1だ。また攻撃に移っても、3~4人が絡む組織的なアタックは皆無で、前線に長いボールを蹴り込む大味なサッカーを展開している。中盤でのパスひとつを見ても、選手の足元、足元ばかりで、人を動かすスペースへのパスが圧倒的に少ない。フィジカルプレーに強い選手が多いのも特徴で、「個人能力でできてしまう選手が多い」という鎌田のチーム評は的を射ている。 一方、鎌田の持ち味は「周囲との連係プレー」や「スペースへの侵入」、「パスでの効果的な崩し」であり、フィジカルサッカーとの相性は決して良くない。今のクリスタルパレスでは鎌田の優れたサッカーIQやセンスを活かすことが難しく、そうしたことが鎌田の苦戦につながっている。 鎌田は「クリスタルパレスの現状」と「自身が直面している難しさ」について次のように話す。 「自分たちがここ最近、勝ち点を取れている理由にもなりますが、リスクの少ない、ロングボールを多用するサッカーをしている。基本的には守備から、ボールを取ってカウンターというサッカー。チームとして繋ぐ意識があまりなく、自分としてもボールを受けたりするのが難しい。特にパレスは、フィジカルの強い選手が多いので難しいという感じです」
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