センバツ交流試合 3年間の集大成、勝つ 仙台育英と倉敷商対戦 /宮城
2020年甲子園高校野球交流試合(日本高校野球連盟主催、毎日新聞社、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の組み合わせ抽選会が8日、オンラインで行われた。仙台育英は大会4日目の8月15日、第3試合(午後3時20分開始)で倉敷商(岡山)と対戦することが決まった。【藤田花、面川美栄】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 倉敷商は、12年の夏の大会で8強入りを果たした。その後、全国の舞台から遠ざかっていたが、8年ぶりに甲子園の土を踏む。 くじを引いた田中祥都主将(3年)は、倉敷商を「打力があり組織力で勝つチーム」と分析。センバツ交流試合に向けて「練習時間が短い中で良さを磨き、3年間の集大成として甲子園で1勝できるように仕上がっている」と自信を見せた。 一方、倉敷商の原田将多主将(同)は、仙台育英について「入江大樹選手を中心としたレベルの高い良いチーム」と語り「全力プレーで、たくさんの人に感謝しながらやっていきたい」と意気込んだ。 この日、仙台育英の選手たちはグラウンドで、ピッチングマシンを使ったバントの練習や全体練習を行った。須江航監督は練習後、選手をベンチ前に集めて扇形に座らせ、対戦相手を伝えた。そわそわした様子だった選手たちは、相手が決まりさらにやる気に満ちた様子だった。 須江監督は抽選結果を受けて「1試合だけでも試合をさせてもらえることは、私にとっても子どもたちにとっても最大の喜び。対戦相手が決まると感じるものがありました」と笑顔で語った。 仙台育英はコロナ禍がなければ、3月に岡山で合宿を計画していた。須江監督は抽選会前日の7日、「縁があるから当たるかもしれない」と思い、ユーチューブで倉敷商の試合映像をチェックしていたことを明かした。 同校は楽天の星野仙一元監督の母校としても知られ、須江監督は以前、ある会合で同席した星野さんから「一緒に東北の野球を盛り上げていこう」と声を掛けられたことがあるといい、「運命の相手だ」と対戦が待ち遠しそうだった。