金子虎旦(こた)が再起戦で怒とうのラッシュ 7回TKO勝利に「来年はタイトルに絡みたい」
◆プロボクシング ▽フェザー級(57・1キロ以下)8回戦 〇金子虎旦(TKO7回1分29秒)コウ・ジュンサイ●(2日、東京・後楽園ホール) フェザー級8回戦で金子虎旦(こた、帝拳)が、コウ・ジュンサイ(中国)に7回TKO勝利で再起戦を勝利で飾った。1回から左ボディーを中心に何度もラッシュをかけていた金子は7回、「左のアッパーというかボディーが入って、効いたのがわかった」と一気に攻め込む。ロープ際で連打を浴びせるとレフェリーが試合を止めた。 戦績は26歳の金子が6勝(5KO)1敗、23歳のコウが3勝(1KO)4敗1分け。 金子は2022年6月のプロデビュー戦を2回TKO勝ちして以降、5連勝。7月には6連勝を狙ってマイケル・カサマ(フィリピン)と対戦したが、まさかの初回TKO負けを喫した。「生半可な気持ちではだめだと」引退も考えるほど悩んだ後、覚悟を決め、気持ち、体を作ってこの日に臨んだ。相手の映像も見て、研究。「パワフルで、頑丈そうで。相手の動きを見極めて攻めていきたい」とイメージをしっかり持ってリングの上で実践してみせた。 負けた試合は「気負い過ぎていた。急ぎすぎていた。中途半端になっていた」と反省。この日は相手がタフで打ち終わりを狙っているのを察知すると、無理に攻め込みすぎず引いて見る冷静さを持って試合の主導権を握って、最後はストップ勝ちにつなげた。 300人を超える大応援団の期待に応え、見事な再スタートを切った金子は「来年はタイトルに絡みたい」と自信を持って言い切った。
報知新聞社