つらい腰痛には、深部まで効く「腰ストレッチ」と「お尻ストレッチ」【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝40代、50代のセルフコンディショニング②】
●「大臀筋」「梨状筋」に働きかける! 「大臀筋」は、お尻にある筋肉。お尻の中でも最も大きな筋肉で、立ったり歩いたり姿勢を維持するのに必要な筋肉だ。 「梨状筋」は、お尻の奥深くにある筋肉。骨盤と太ももの骨(大腿骨)を結ぶ筋肉だ。
【1】 よつばいの姿勢になり、両脚を閉じる。
【2】 右脚を左脚にかけるようにして、両脚を交差させる。
【3】 両脚を交差させたら、左右の足の先が外側に向くように広げる。
【4】 【3】の脚の状態のまま、座る。この体勢で、自然な呼吸をしながら60秒キープ。次に、反対側の脚でも同様に、【1】~【4】を行う。 左右の脚で【1】~【4】を行い、【4】でお尻の筋肉が「伸びているな」と感じた場合は、これで終了してOK。
【この「お尻伸ばしストレッチ」のポイント】 ・お尻を床につけるときは、なるべく左右均等に体重がかかるようにしよう。 ●余裕がある場合は、さらに続けて、【5】の動き、【6】【7】の動きも行ってみよう
【5】 【4】の体勢から、上体を前に倒す。このまま、自然な呼吸をしながら60秒キープ。次に、反対側の脚でも同様に【5】を行う。
【6】 【4】の体勢のまま、左手を上に上げて伸ばす。
【7】 【6】で左手を上に上げて伸ばしたあと、上体を右側に倒す。このまま、自然な呼吸をしながら60秒キープ。 次に、反対側の手脚でも同様に、【6】~【7】を行う。 【6】~【7】の動きで、上体を横に倒すことで、お尻の筋肉だけでなく腰の筋肉も伸ばすことができる。
腰を伸ばすストレッチも、お尻を伸ばすストレッチも、きちんと行えばかなり腰痛を緩和する効果が期待できる。 上で紹介したストレッチのプロセスは、人によってできる範囲が違うので、無理せず、できるところまで行う形で大丈夫だ。まずはできそうなところを行って、慣れてきたら、次のプロセスにもトライしてみよう!
【教えてくれたのは】 Satoshiさん 鍼灸師、柔道整復師、トレーナー、ヨガインストラクター、シンギングボウルセラピスト。大阪・心斎橋のサロン「B HAPPY」で鍼灸・美容鍼灸やパーソナルトレーニングを行うほか、インストラクターやセラピスト向けのカラダの講座を開講中。大阪・豊中の「岩塩ヨガスタジオ 四季」で五臓ヨガのクラスも担当。また、子どもを中心とした運動教室「カラダツクルスクール」でも活躍中。幅広い方法で健康・美容にアプローチする、カラダメンテナンスの専門家。 撮影/仲尾知泰(Ripcord) 指導・モデル/Satoshi 取材・原文/藤本幸授美