来オフは岡本和真、近本光司のW主演…巨人vs阪神のFA争奪戦は“場外乱闘シーズン2”突入へ待ったなし
「大山は阪神残留で決着しましたけど、巨人と阪神による選手の争奪戦は来年も続きそうです」 【写真】巨人・吉川尚輝「3年6億円」破格更改が示す“FA封印&生涯巨人”…開かれた幹部候補生への道 こう話すのは、セ球団の編成担当だ。今オフ、阪神から国内FA権を行使した大山悠輔(29)は、巨人との争奪戦に発展。巨人は6年24億円以上、阪神は5年20億円規模といわれる条件を提示し、最終的に阪神残留が決まった。これで一件落着かと思いきや、来オフも国内FA権取得を控える目玉選手がいる。阪神の近本光司(30)である。 入団1年目の2019年から今季まで6年連続で120試合以上に出場。通算打率.290、168盗塁をマークし、盗塁王5回、最多安打1回、外野手部門でゴールデングラブ賞4回を獲得した球界屈指のリードオフマンに対し、阪神が来季のFA権取得を見据えて大型契約を提示するなど、引き留めに努めている。 今季年俸は3億2000万円。宣言残留した大山が5年20億円規模の大型契約を手にしたこともあり、球団周辺では、「流出阻止が至上命令。大山の条件を上回るのは確実とみられています。FA権を行使すれば、年俸5億円の5~6年契約の攻防になるだけに、阪神も相応の条件を用意して、下交渉に臨んでいる」との声もある。 FA宣言すれば、大山以上の争奪戦に発展するのは必至。中でも、関心を抱いているのは巨人だという。 「巨人は、長年外野で主力として活躍する丸佳浩が来年36歳を迎える。外野手はヘルナンデス、浅野、オコエ、萩尾、秋広らがいるとはいえ、近本を獲得できれば、今季は主に丸が務めた1番を固定できるうえに、センターラインの強化にもつながります」(巨人OB)
岡本和真のポスティング容認は不透明
その一方で、球界では、「阪神も巨人に揺さぶりをかけるのでは」とみる向きもある。 「岡本和真(28)の存在です」と言うのは、コーチ経験のある関西の球界OBだ。 「岡本は来オフ、ポスティングによるメジャー挑戦を視野に入れていますが、実際に巨人がこれを認めるかどうかは不透明です。そもそも、ポスティングは球団がゴーサインを出さないと申請できない。巨人は今オフの移籍を容認するといわれていたものの、シーズン途中に方針転換したともっぱらです。来オフこそはメジャーに行きたい岡本にとって、来季中に取得予定の国内FA権は大きな交渉材料になる。ポスティングを容認してくれない場合は、FA宣言をチラつかせることも可能ですから」 さらにこのOBは、「そこで阪神がちょっかいを出さないとも限らない」と、こう続けるのだ。 「岡本はすでに代理人契約を結んでおり、さまざまな戦術を立てています。来季もポスティング容認を巡って交渉が難航するようなら、巨人との関係悪化は避けられない。奈良県出身の岡本は根っからの阪神ファンで、オールスターでは阪神の岡田前監督や選手と記念撮影するなど、阪神ファンからも人気を得ています。阪神が本気で口説けば、岡本の心が揺れ動く可能性もゼロではないでしょう」 GT場外乱闘は年をまたいで新たな展開を迎えそうな雲行きだ。 ◇ ◇ ◇ それにしても、なぜ大山は巨人の誘いを蹴ったのか。条件は巨人の方が上だったし、今年の大山は東京に足繁く通って新居を探しているともっぱらだった。阪神には根深いトラウマがあり、在阪メディアとの関係も良好ではなかった。それなのにどうして残留を決めたのか。その「本当の理由」とは。 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。