元金融機関社員が見た、「新興富裕層」ではない「伝統的な富裕層」に見られる4つの特徴…住まい・乗り物・お付き合いがいずれも意外に質素
【ご参考】データでみる「純金融資産1億円以上」の富裕層世帯の比率…2.7%
さて、ここまで富裕層の特徴についてみてきましたが、データで見る富裕層はどのような状況となっているのでしょうか。 以下、ご参考いただけるデータをもとにポイントをまとめてみました。 ●富裕層の定義とは そもそも富裕層とはどのような定義なのでしょうか。 野村総合研究所による報告によれば、富裕層とは「純金融資産で1億円以上保有」している世帯と定義しています。 また、同基準で5億円以上保有する世帯を「超富裕層」と呼んでいます。 ●富裕層は日本にどれくらいいるのか 日本には純金融資産1億円以上の富裕層(ここでは超富裕層も含みます)が148万5000世帯存在しています。 割合にすると全体世帯数の2%程度が富裕層以上ということになります。 ・超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円 ・富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円 ・準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円 ・アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円 ・マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円 この富裕層をさらに細かく分類すると、資産1億円以上5億円未満の「富裕層」が約2.6%(139万5000世帯)、5億円以上の「超富裕層」が約0.2%(9万世帯)を占めています。 全世帯数は5413万4000世帯とすると、資産1億円以上の世帯は約2.7%ということになります。
【ご参考】データで見る増え続ける日本の富裕層世帯数…2021年には148万世帯を超えた
賃金も上がらず、物価などからくらしが苦しいと嘆く人が多い中、富裕層が増え続けるにはどのような理由があるのでしょうか。 2005年から2021年にかけて、富裕層は増加しています。 富裕層と超富裕層が保有する資産総額の推移は以下の通りです。 ・2015年:272兆円 ・2017年:299兆円 ・2019年:333兆円 ・2021年:364兆円 2015年と21年で比較してみると、総資産額は実に34%も増加しています。