「火山のことを学んで皆に伝えたい」 御嶽山噴火災害から10年へ…小学生が火山防災を学ぶ【長野・木曽町】
今年9月には、御嶽山の噴火から10年を迎えます。地元の小学生たちが、「親しみながら適切に怖がる」ことを学びました。 2014年9月、御嶽山が噴火し死者58人・行方不明者5人など、甚大な被害が出ました。 木曽町の三岳小学校では、総合的な学習の一環で火山防災について学んでいます。 ■野田さん 「いきますよ」 ■児童 「あぁ!すげー!噴火した!」 講師は、町の職員であり「御嶽山火山マイスター」の野田智彦さん。 噴火のメカニズムについて、身近な物を使って教えています。 ■野田さん 「はい、じゃあこれを入れてください。」 ■児童 「おー!」 ■野田さん 「いくら(容器を)押しても出なかった。炭酸飲料が半分近く出ちゃったよね。噴火というのは地球の中から強い力で押されて溶岩が出ているわけじゃなくて、溶岩の中に含まれているガスが気体に変わる。ちょっと難しいけどね」 いかに興味を持ってもらえるかが防災学習のカギです。 ■御嶽山火山マイスター・野田智彦さん 「防災の学習や話は恐怖心から入ってしまいがちだと思う。子どもたちは10年間この御嶽山とともに、まさに毎日御嶽山を眺めながら大きく成長してきた子たちですので、まずはそこにあるおもしろさとか興味深さっていうのを感じてもらって、そこからいろいろな自分の考えを巡らせてほしいと感じた」 ■児童 「もうちょっと御嶽山とか火山のことを知って、皆に伝えていきたいと思いました。火山はやっぱり危険だとは思うけど自然を豊かにする。 危険だということはしっかり知っておいて登山をしたいなと思います」 三岳小学校の5・6年生は、来月御嶽山への学校登山を予定しています。