Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング15位。収益11億円アップ! 人気はJ1でも上位クラス
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングを順位ごとに紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
15位:アルビレックス新潟(181) 2024リーグ戦成績:16位(J1) 2024シーズンホームグロウン人数:6人(21位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数: 22,430人(8位) 2023年度営業収益:約36億5900万円(15位) アルビレックス新潟は、2023シーズンに6年ぶりのJ1復帰を果たし、10位の好成績を収めた。しかし、2024シーズンは好調なスタートを切ったものの、中盤以降失速し、残留争いに巻き込まれた末に16位でシーズンを終えた。 また、YBCルヴァンカップでは決勝に進出するも、名古屋グランパスに敗れ、惜しくもタイトルを逃した。 新潟のホームスタジアムであるデンカビッグスワンスタジアム(収容人数41,684人)では、1試合平均22,430人の観客を動員し、リーグ8位の高い集客力を誇った。2005シーズンにリーグトップの観客動員数を記録した人気は、依然として健在だ。 2023年度の営業収益は約36億5,900万円で、前年から約11億2,000万円の増加を見せた。J1復帰による観客数の増加や関連収益の向上が、クラブ経営に良い影響を与えたと考えられる。 今シーズン開幕時のホームグロウン選手は6人で、Jリーグ全体で21位タイと、J1クラブとしては比較的少ない。それでも、今シーズンの主力だった秋山裕紀や小見洋太といった若手に活躍の機会が与えられるクラブだ。 なお、昨年の冬にオランダのスパルタ・ロッテルダムに加入した三戸舜介も、元は新潟のアカデミー育ちである。海外で活躍する選手の存在も、クラブの育成力を物語っている。 2024シーズン終了後、松橋力蔵監督の勇退が発表された新潟は、新体制でのリスタートを図る。今後も育成力を活かしながら、J1での安定した成績を目指していきたいところだ。
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