J1初昇格で最高位の3位フィニッシュ 町田・黒田剛監督「そんなに甘い世界でもない」
◆明治安田J1リーグ▽最終節 鹿島3―1町田(8日・カシマ) J1初昇格初優勝を目指した町田は、最終節で鹿島に1―3と敗れて3位に終わった。しかし初昇格クラブとしては、2012年鳥栖の5位を上回る過去最高順位を達成。黒田剛監督(54)は「1年間を通じ、彼ら(選手たち)を評価した時には本当にたたえるべき結果。まだまだ心技体すべてにおいて、もう一回り成長しなければ常勝チームとしてJ1の中で常に優勝争いをしていく立場になっていくことは難しいと思う。もっと強い町田として、来年もう1回チャレンジしていきたい」と話した。 今季J1初昇格した町田は、開幕5戦で4勝1分けと好スタートを切り首位に立つと、5月からは約4か月間は首位を守った。しかし後半戦には5戦勝ちなしも経験し、頂点には届かず。開幕前には5位以内を目標に掲げていた黒田監督だが「心の中では何とか残留したいという気持ちもありつつ、あわよくば5位以内、ACLというもくろみがあった。途中、首位をキープしたことで優勝というものもちらつかせながら、選手たちとやってきたが、そんなに甘い世界でもないし。ただ、あのままずるずるいくのではなく、国立でやったFC東京戦やホーム最終戦の京都戦は町田らしいサッカーをやってくれて誇りに思うし、来年さらに強いサッカーをやることで、J1リーグの中で神戸さんや広島さんのように、トップとして君臨することができると思う。いろいろな教訓を含め、大きく成長できた1年だった」と振り返った。 総失点34はJ1最少と、守備をベースにした町田のサッカーでつかんだ3位。昨季はJ2で優勝、今季はJ1で3位。「J1で初めての経験で、まだまだ学びが足りないと思うことは多く感じました。ただ30年続けてきた青森山田でやってきたことは通用する、またはマネジメントは同じくいけるな、と思ったことはあった。ただプロと高校生は全然違うな、と思ったことも。いろんなことが発見できた1年でもあった」と語り、来季のチーム作りに今年の学びを生かすことを誓っていた。
報知新聞社