JR北海道、新しい大型除排雪車を公開 空港と札幌結ぶ千歳線に投入
JR北海道は6日、この冬導入した大型の除排雪車「ENR―1000」を公開した。札幌と新千歳空港を結ぶ千歳線に投入する。札幌圏では初の配備で、大動脈の除排雪能力を増強する。 【動画】公開された新しい大型除排雪車 この車両は、これまで配備されていたものより1.75倍の除雪能力があり、雪が固い状態でも1時間に7キロ進む。線路の雪をかき分ける「ラッセル」か、雪を遠くに飛ばして排雪する「ロータリー」の二つの作業ができる。どちらにするかは雪の量や状態に合わせて決め、車両の前と後ろについた装置の形を変えて対応する。その様子が6日、千歳線の島松駅構内(北海道恵庭市)で報道陣に公開された。 除排雪能力の増強は、2022年2月の記録的な「ドカ雪」で大規模な運休が連日続いたのを受け、JR北が同年度から3年かけて進めてきた。仕上げとなる今年度は、この大型車両のほか、やや小型の車両4台も導入し、従来より馬力が大きいものに置き換えた。(丸石伸一)
朝日新聞社