【浦和記念】アウトレンジが6馬身差の圧勝 希少なレガーロ産駒から〝新星〟誕生 C・デムーロも絶賛「素晴らしかったです」
[JpnⅡ浦和記念=2024年11月20日(水曜)3歳上、浦和競馬場・ダート2000メートル] 浦和競馬場で20日に行われたJpnⅡ第45回浦和記念(2000メートル)は、2番人気のアウトレンジ(大久保・牡4)が好位から楽々と抜け出し圧勝。重賞初制覇を決めた。勝ちタイムは2分06秒0(稍重)。6馬身差の2着にライトウォーリア(内田勝・牡7)、さらに2馬身差の3着にメイショウフンジン(西園正・牡6)が入った。地方馬として最先着を果たした2着馬には12月29日に行われるGⅠ東京大賞典(大井2000メートル)への優先出走権が与えられた。 前走のみやこS(2着)に続き、2度目の重賞挑戦となったアウトレンジの強さが際立った一戦だった。五分のスタートから押していき、道中は3、4番手で折り合った。2周目の向正面からペースが上がっても楽についていき、4コーナーでは先頭へ。満を持して直線追い出されると一気に後続を突き放し、後方を置き去りにするワンサイドVだった。 22年11月の浦和記念(タイセイドレフォン6着)以来となる浦和競馬場での騎乗となったC・デムーロは「良いスタートで、良いポジションを取れて、馬も素晴らしかったです」と手放しで初コンビのパートナーを褒めたたえた。続けて「馬体は良くて、競馬では良く走ってくれました。久しぶりに来れて、勝ててすごくうれしかった」と、満面の笑みを浮かべた。 一方、大久保調教師は「2回目の重賞でこんなに強い勝ち方をしてくれて馬に感謝したいです。夏に体調を崩したので、全休し、涼しくなり体調が良くなってきました。左回りも上手に走りますし、ピッチ走法なので小回りにも十分に対応できると思っていました」と、初の浦和も攻略可能とみていた。「口取り写真でもすごく落ち着いていたようにオンとオフがしっかりしている賢い馬。自分が思った以上に強い勝ち方でした。小回りコースは合っているのでもっと大きなレースを取りに行ければ」と、さらなるタイトル上積みに意欲を燃やした。 川崎記念の勝ち馬ライトウォーリアや重賞3勝のディクティオンを全く相手にしなかったダート界の〝新星〟アウトレンジ。大久保師が管理した父レガーロの産駒は4世代でわずか8頭のみ。希少な産駒にとってもこれがうれしい初のタイトル獲得となった。
東スポ競馬編集部