【ジャパンC・調教採点】ドウデュース唯一の不安材料とは? 特注馬は他の関西勢の中に…
[GⅠジャパンカップ=2024年11月24日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2400メートル] 【表】ジャパンC調教時計一覧 舘林(美浦南)今年は久々に好勝負が期待できる外国調教馬が来日してきた。ただ、前評判通りに走るかどうかは分からない。まずは日本馬の序列をはっきりさせることが的中の大前提だな。 山河(美浦坂路)ひと頃と違って関東馬も複数が勝負圏内。もう西高東低とはいえないですね。A評価が4頭もいますから。 舘林 ただ、自信の本命印をつけたいような抜けた存在はいないんだよなぁ…。みんな平均的に好調といったところ。強いて挙げれば1番手評価はスターズオンアース。休み明けの割にビシッと追ってはいないが、川田が乗った1週前が3頭併せで最先着。最終追いも楽々と動けていた。昨年までに比べて貫禄が出てきたというか、雰囲気でいえばこの馬が頭一つ抜けているかな。 山河 ただ、人気面となると関東ではチェルヴィニアが抜けていますよね。 舘林 確かに順調さの点では上位だしな。秋華賞前はそれほど、すごいデキと思わななかったがそれでも結果を出した。馬体の張りはその前回より良くなっているし、勝ってさらに調子を上げてきたと判断できる。 山河 牡馬勢はどう見てるんですか? 舘林 しまい重点なので当然といえば当然だが、ソールオリエンスの伸びは目を引いた。もともと稽古は動くタイプとはいえラスト1ハロン11・2秒を馬なりでマークはデキがいいからこそ。ドゥレッツァは中間の動きこそ重かったが、1週前にハード追いを敢行。その効果で反応が随分と変わってきたし、今週のひと追いで態勢は整った。 松浪(栗東トラック)エース級の牡馬はこっちにいますよ。 舘林 ドウデュースだろ、強いのは知ってるよ。ただ天皇賞・秋で鬼脚を使っただけに反動が気になるところだな。 松浪 ご心配なく。もともと連戦が利くタイプですし、むしろ迫力はさらに増していますから。ただ気になるのは、以前に比べてスピードタイプに映る点。現状のベストが2400メートルかというと疑問も生じますね。 清水(栗東坂路)ジャスティンパレスは今週の数字こそ目立たないですが、1週前が自己ベストを更新する51・6秒を馬なりでマーク。こちらも天皇賞(秋)と同じくらいか、さらに良い状態で出られそうです。 山河 気になるのは京都大賞典がまさかの最下位だったブローザホーンだけど…。 清水 動きを見る限りはどこが悪いというのはないですけど、逆にすごく良くなったという感じもないです。むしろ帰国初戦でも力強く伸びたシンエンペラーが怖いですね。頭の高いフォームはいつものことですし、力を出せる仕上がりです。で、東京競馬場の外国馬はどう? 権藤(東京競馬場)良かったのはオーギュストロダンです。体を目一杯に使って、弾むような素軽い走りで迫力も十分。調教後もすぐに息が入っていました。 舘林 まあ、ディープインパクト産駒だから東京の芝で飛んでも当然だ。他2頭は? 権藤 ゴリアットはキャピタルSに出走するルノマドと併せ馬。反応は鋭かったですが、前脚のかき込みが強いピッチ走法で重馬場向き。むしろファンタスティックムーンはダートで軽めのキャンターでしたが走りの軽さは十分でした。こちらの方が面白そうです。
東スポ競馬編集部