触ったり匂いをかいだりして描く「臨床美術」、創る楽しみで脳を活性化…兵庫で展示会
絵などを楽しみながら作ることで脳を活性化させるという芸術療法「臨床美術」で取り組んだ作品の展示会が、兵庫県丹波篠山市西吹の市立中央図書館で開かれている。子どもからお年寄りまでの力作約300点を紹介している。無料で17日まで。 【写真】トゥレット症を背負って…「脳に電極」入れる外科手術を決意
臨床美術は表現する対象を触ったり、においをかいだりして五感を刺激し、集中して完成させるのが特徴。認知症の予防や症状改善、働く人のストレス緩和、子どもの感性を育むなどの効果が期待できるという。
展示会は、臨床美術士の川崎昌代さん(66)が2018年から市内で主宰する教室「森のアートクラブ」が初めて開催。教室や指導した高齢者グループ、病院など9団体56人による絵画やオブジェが並んでいる。
大根やパイナップル、ブロッコリーなどを立体感をつけた筆遣いで描き、色合いを工夫するなどして表現。色とりどりの紙を合わせたちぎり絵の花など個性的な力作がそろう。川崎さんは「作品が出来るまでの過程が大切で楽しい。脳が喜び、心が笑うような臨床美術を体験して」とPRする。
21日~2月3日は中兵庫信用金庫篠山支店(黒岡)でも開く。問い合わせは川崎さん(090・9619・6602)へ。